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重要文化財旧三笠ホテル保存修理工事報告書

ページID:0016777 更新日:2025年12月17日更新 印刷ページ表示

保存修理工事報告書について

 国指定重要文化財旧三笠ホテルは明治38年に建てられてから100年余りが経ち、これまで部分的な小修理を行ってきましたが、全体の老朽化が進み、各所の劣化が顕著になっていました。また、平成26~27年度に行った耐震診断にて、耐震補強も急務となったことから、令和元年度より建造物保存修理事業に着手いたしました。

 この「重要文化財旧三笠ホテル保存修理工事報告書」は、この工事で行った内容や痕跡から判明したことなどをまとめています。このほかに、併せて実施した活用事業と防災事業についても記載しています。

 歴史的建造物を後世に保存していくことの意義を多くの方に知ってもらい、将来行われる修理に必要な情報を後世に伝えることを目的に、報告書を作成しました。

 製本した報告書は、軽井沢町立中軽井沢図書館、軽井沢町立離山図書館、重要文化財旧三笠ホテルで閲覧可能です。(貸出はできません。)

重要文化財旧三笠ホテル保存修理工事報告書

 
表紙、口絵、序文、例言、目次 00_表紙等 [PDFファイル/1.97MB]

第1章 概説
 第1節 保存修理事業の概要
 第2節 軽井沢町の概要
 第3節 旧三笠ホテルの概要
 第4節 建造物の概要

01_第1章 [PDFファイル/1.79MB]

第2章 保存修理事業の内容
 第1節 事業に至る経緯
 第2節 事業の経過
 第3節 事業関係者
 第4節 事業費

02_第2章 [PDFファイル/1.61MB]

第3章 修理と活用の方針
 第1節 修理と活用の検討経緯と連携概要
 第2節 破損状況と修理方針
 第3節 耐震診断と補強方針
 第4節 復原方針と現状変更
 第5節 活用方針と活用計画案

03_第3章 [PDFファイル/2.91MB]

第4章 保存修理工事の内容
 第1節  仮設工事
 第2節  解体工事
 第3節  基礎工事
 第4節  木工事
 第5節  屋根工事
 第6節  左官工事
 第7節  建具工事
 第8節  塗装工事
 第9節  耐震補強工事
 第10節 設備工事
 第11節 雑工事

04_第4章 [PDFファイル/23.01MB]

第5章 調査事項
 第1節 建設後の改造と変遷
 第2節 復原と痕跡
 第3節 計画寸法
 第4節 形式技法(仕様・工法)
 第5節 発見墨書・史料

05_第5章 [PDFファイル/16.58MB]

第6章 連携事業の概要
 第1節 事業の概要
 第2節 工事の概要
 第3節 浴室棟の遺構
 第4節 データシート

06_第6章 [PDFファイル/3.87MB]

その他
 図版(図面・写真)
 保存修理工事記録
 奥付

07_その他 [PDFファイル/11.47MB]

※図面・画像は不鮮明な部分があります。

※印刷はできません。

※図面・画像のダウンロード、テキストのコピーはできません。

※図面・画像の二次利用は著作権保護の観点から固く禁じます。

工事の内容

 ・旧三笠ホテル建造物保存修理工事(第1期)

 ・旧三笠ホテル建造物保存修理工事(第2期分)

 ・旧三笠ホテル屋内防災設備他設置工事

 ・旧三笠ホテル防災・活用整備工事

建造物保存修理工事(第1期)

 事前に行った耐震診断と破損調査に基づき、旧三笠ホテルの部分解体及び解体箇所の痕跡調査、また解体した建物を工事期間中に風雨から守るための素屋根(すやね)を設置しました。工期は令和2年1月10日から令和4年3月25日まで。

建造物保存修理工事(第2期分)

 痕跡調査から判明した情報を基に、建物の姿を大正末期から昭和初期に復原しました。また、建造物保存修理工事(第1期)にて解体した部材を補修して組立て、あわせて耐震補強工事も行いました。工期は令和4年3月16日から令和7年3月25日まで。

屋内防災設備他設置工事

 令和4年度に策定した「保存活用計画」に基づき、展示用設備や防災用設備の充実化を図るため、配線・配管などを、天井裏や床下などの隠ぺい部に敷設しました。また、屋根裏の点検がしやすいよう、キャットウォークも設置しています。工期は令和5年2月3日から令和7年3月25日まで。

防災・活用整備工事

 バリアフリー性を向上させるため、旧三笠ホテルの東側にエレベーター・トイレ棟を増築し、渡り廊下で接続しました。また、万が一の火災に備え、敷地南東には消火ポンプ室棟も増築し、外部からの出火にいち早く覚知できる炎感知器などの防災設備を設置しました。本工事も「保存活用計画」に基づいて実施しました。工期は令和5年12月21日から令和7年6月30日まで。

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