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飾り花をもたない紫陽花 コアジサイが咲き始めました 花だより 2025年 6月15日
6月15日 植物園で見られる植物です。
キリガミネヒオウギアヤメ(アヤメ科)
本州(長野県霧ヶ峰)の湿り気のある草原に生える日本に固有な多年草です。複数の株で紫色の花が咲いている様子が見られました。花はカキツバタに似ますが、本植物は外側の花弁の基部に青紫色の網脈が見られますが、カキツバタにはこれが見られないことなどにより区別されます。
コアジサイ(アジサイ科←ユキノシタ科)
本州(関東以西)、四国、九州の明るい林などに生える日本に固有な落葉低木です。淡い青紫色の花が枝先に複数咲いている様子が見られました。アジサイの仲間ですが、飾り花をもちません。
サラサウツギ(アジサイ科←ユキノシタ科)
北海道(南部)、本州、四国、九州の山野の日当たりのよい場所に生えるウツギの一品種です。花弁の外側が紅紫色で内側が白色の花をもちます。複数の株でこの花が咲いている様子が見られました。
ヒコサンヒメシャラ(ツバキ科)
本州(神奈川県丹沢地方以西)、四国、九州の山地に生える日本に固有な落葉高木です。白色の花が枝先に複数咲いている様子が見られました。花はナツツバキに似ますが、その大きさは直径3.5センチメートル~4.5センチメートルと一回り小さいようです。
ウリノキ(ミズキ科←ウリノキ科)
北海道、本州、四国、九州の山地の林に生える落葉低木です。白色の花弁が外側に巻き込んで咲いている様子が見られました。
ノイバラ(バラ科)
北海道(中南部)、本州、四国、九州の低地から山地に生える落葉低木です。複数の株で、芳香のある白色の花が咲いている様子が見られました。
ヤマタバコ(キク科)
本州(関東・中部地方)の山地の草原や明るい林に生える日本に固有な多年草です。複数の株で黄色の花が咲いている様子が見られました。長野県の指定希少野生動植物の一種です。
ニッコウキスゲ(ススキノキ科←ワスレグサ科←ユリ科)
南千島、北海道、本州(中部以北)の山地の草原などに生える多年草です。ひきつづき複数の株で橙黄色の花が咲いている様子が見られました。
この他、アオハダ、アヤメ、イブキトラノオ、イワニガナ、ウグイスカグラ(果実)、エゴノキ、エビネ、エビラフジ、オオムラサキツユクサ、オニタビラコ、オランダガラシ、カザグルマ、ガマズミ、カラフトイバラ、カルイザワテンナンショウ、キビノナワシロイチゴ、ギョウジャニンニク、キンロバイ、クサノオウ、グンナイフウロ、ゴウソ、コウモリカズラ、コウリンタンポポ、サツキ、サンショウバラ、シモツケ、シライトソウ、シラン、スイレン、セイヨウタンポポ、セリバヒエンソウ、チチブヒョウタンボク(果実)、トサシモツケ、ナスノヒオウギアヤメ、ナツノハナワラビ、ナツロウバイ、ニガナ、ニシキウツギ、ニッコウバイカウツギ、ニワフジ、ハコネウツギ、ハマナス、ヒメウコギ、ヒメヘビイチゴ、フウリンウメモドキ、フタリシズカ、ベニドウダン、ベニバナヤマシャクヤク、ホオズキ、ミヤコワスレ、ミヤマウグイスカグラ(果実)、ヤマハタザオ、レンリソウ、ワスレナグサなどご覧いただけます。
*この情報は1~2週間程度で更新しますが、天候、気温の急な変化により花の時期を過ぎてしまう場合があります。ご了承ください。
*科名は現在の植物分類学の水準をよく反映しているといわれる分類体系に従った科名を採用しました。これまで一般的な図鑑などで採用された科名と異なる場合には、これまで採用された科名も記してあります。