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性が変わる植物 カルイザワテンナンショウが咲き始めました 花だより 2025年 6月8日
6月8日 植物園で見られる植物です。
カルイザワテンナンショウ=ヤマトテンナンショウ(サトイモ科)
本州(中部地方、奈良県)の落葉樹林などに生える多年草です。黒紫色の仏炎苞の筒状の部分、この中に小さい花が咲いている様子が複数の株で見られました。
株の栄養状態により花の性が決まる植物。小さい株では雄花をつけますが、同じ株が大型になると雌花をつけるようになります。
キバナノヤマオダマキ(キンポウゲ科)
北海道、本州、四国、九州の明るい林の草地などに生える日本に固有な多年草です。複数の株で淡い黄色の花が咲いている様子が見られました。
ニシキウツギ(スイカズラ科)
本州、四国、九州の太平洋型気候の山地に生える日本に固有な落葉小高木です。花ははじめ白色のようで、次第に紫紅色を帯びるようになります。複数の株でこの漏斗状の花が咲いている様子が見られました。
サンショウバラ(バラ科)
本州(富士・箱根地方)の山地などに生える日本に固有な落葉小高木です。複数の株で淡い紅色の花が咲いている様子が見られました。
名前は葉の形がサンショウ(山椒)に似ることによるそうです。
ベニウツギ(スイカズラ科)
北海道、本州(東北・北陸・山陰地方)の日本海型気候の山地に生えるタニウツギの系統で、しばしば観賞用に植栽されます。複数の株でバラのような紅色の花が咲いている様子が見られました。
ハマナス=ハマナシ(バラ科)
南千島、北海道、本州の海岸の砂地などに生える落葉低木です。複数の株で深い紫紅色や、白色の花が咲いている様子が見られました。
名前は果実の形が、茄子や梨に似ていることに由来するそうです。
ナスノヒオウギアヤメ(アヤメ科)
本州(栃木県那須地方)に特産する多年草です。複数の株で紫色の花が咲いている様子が見られました。
ニッコウキスゲ(ススキノキ科←ワスレグサ科←ユリ科)
南千島、北海道、本州(中部以北)の山地の草原などに生える多年草です。ひきつづき複数の株で橙黄色の花が咲いている様子が見られました。
この他、アオハダ、アブラツツジ、アヤメ、イブキトラノオ、イワニガナ、ウグイスカグラ(果実)、ウマノアシガタ、ウラジロウツギ、エゴノキ、エビネ、オオムラサキツユクサ、オオヤマフスマ、オニタビラコ、オランダガラシ、カザグルマ、ガマズミ、カマツカ、カラフトイバラ、カントウマユミ、カンボク、ギョウジャニンニク、キリガミネヒオウギアヤメ、キンロバイ、クサタチバナ、クサノオウ、クリンソウ、クロバナロウバイ、グンナイフウロ、コウモリカズラ、コウライテンナンショウ、コウリンタンポポ、コガネバコデマリ(仮称)、コケイラン、コゴメウツギ、コハクウンボク、コマユミ、サツキ、サラサドウダン、サンザシ、シャクヤク、シライトソウ、シラン、スイバ、セイヨウタンポポ、セリバヒエンソウ、タニウツギ、タンザワウマノスズクサ、チチブヒョウタンボク(果実)、チョウジソウ、ツクバネソウ、ツルウメモドキ、テマリカンボク、トサシモツケ、トチバニンジン、ニガナ、ニシキギ、ニッコウバイカウツギ、ニワフジ、ノイバラ、ハクウンボク、ハコネウツギ、ハリエンジュ、ヒトツバタゴ(=ナンジャモンジャ)、ヒメフウロ、ヒメヘビイチゴ、フタリシズカ、ベニドウダン、ホオノキ、ミズキ、ミヤコワスレ、ミヤマウグイスカグラ(果実)、ヤグルマソウ、ヤブデマリ、ヤマウコギ、ヤマタバコ、レンリソウ、ワスレナグサ、ワニグチソウなどご覧いただけます。
*この情報は1~2週間程度で更新しますが、天候、気温の急な変化により花の時期を過ぎてしまう場合があります。ご了承ください。
*科名は現在の植物分類学の水準をよく反映しているといわれる分類体系に従った科名を採用しました。これまで一般的な図鑑などで採用された科名と異なる場合には、これまで採用された科名も記してあります。