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軽井沢の植物と方言 105 ウバユリ
軽井沢の植物と方言105
風の力を利用し種子散布 ウバユリ(姥百合)
ウバユリ(姥百合)
町内の山野の林などに生え、本州、四国、九州に分布する日本に固有な多年草です。10月下旬から12月中旬頃、茶褐色で楕円体の果実ををつけます。この楕円体の果実の中には、薄い膜のある種子がぎっしり入っています。果実の裂け目に風があたり、中の種子が舞い上がる様子が時折見られます。
ウバユリ(姥百合)の名前は、花の咲く頃には葉が枯れていることが多く、花の時には歯(葉)がもう無いことを、歯の抜けた姥になるのにたとえて名づけられたそうです。
花の写真は2024年7月に撮影したものです。
方言と由来
1.テッポウユリ
同じ仲間のテッポウユリに似た花を持つため。
2.ヤマノイモ
この名前は、ヤマノイモ科に同じ名前で異なる植物があるので注意が必要です。
【参考文献】佐藤邦雄(1978) 信州佐久の植物方言



