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ミョウガの果実が見頃です 花だより 2025年 11月9日
11月9日 植物園で見られる植物です。

ミョウガ(ショウガ科)
古くに中国から渡来し、ふつう栽培される多年草です。本州、四国、九州に分布します。
複数の株で果実のついている様子が見られました。果実は結実しにくくあまり見られないとされています。
赤色から朱色に見えるものは果実の内側の様子です(1枚目写真)。白色に見えるものは、白色の仮種皮に覆われた種子の様子です(2枚目写真)。

アオハダ(モチノキ科)
北海道(西南部・日高・十勝地方)、本州、四国、九州の低山地の林に生える落葉高木です。ひきつづき、複数の株で赤色の果実のついている様子が見られました。

ハナヒョウタンボク(スイカズラ科)
本州(青森・岩手・群馬・長野県)の一部の山地に稀な落葉小高木です。ひきつづき、複数の株で紅色の果実のついている様子が見られました。
本植物は、氷河時代の終わりに近い頃、アジア大陸から朝鮮半島や樺太を通って本州や北海道に広く分布していたものと考えられています。それが氷河期が終わる頃から日本列島の気候は一時的に現在よりも暖かくなった時期があり、この頃に生育に適さない温暖になった地域では死滅し、比較的寒冷な地域にだけ生き残ったのでは、と推測されています。
軽井沢町の準町花。

ツリバナ(ニシキギ科)
南千島、北海道、本州、四国、九州の低山に生える落葉低木または小高木です。濃い紅色に成熟した果実が裂開し、その中から朱色の光沢のある仮種皮に包まれた種子がぶら下がるようについている様子が見られました。

ドウダンツツジ(ツツジ科)
本州、四国、九州の山地の岩場に生え、しばしば栽培される落葉低木です。複数の株で葉が紅色に色づいている様子が見られました。
栽培されるドウダンツツジは葉が狭いものを選んで園芸化したものといわれています。写真のドウダンツツジは葉が倒卵形で幅広いものです。

アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)
北海道、本州、四国、九州、琉球の山野などに生えるつる性の落葉樹です。ひきつづき、藍黒色の果実のついている様子が見られました。

コンギク(キク科)
北海道、本州、四国、九州の山野に普通に生えるノコンギクの園芸品種。複数の株で鮮やかな紫色の舌状花と黄色の筒状花の咲いている様子が見られました。
(花の見られる植物)
マルバノキ、リュウノウギクなど。
(実の見られる植物)
アケビ、アズキナシ、イヌツゲ、ウバユリ、ウメモドキ、ウラジロノキ、ウリハダカエデ、オオバジャノヒゲ、オトコヨウゾメ、カザグルマ、カジカエデ、カラコギカエデ、カラタチ、カルイザワテンナンショウ、カンボク、クロウメモドキ、クロミサンザシ、コクサギ、シオデ、シロヤマブキ、センニンソウ、ソヨゴ、チドリノキ、ツルウメモドキ、ナルコユリ、ナンテン、ハクウンボク、ホオズキ、ミヤマウメモドキ、ムラサキシキブ、モクゲンジ、ヤドリギ、ヤブサンザシ、ヤブムラサキ、ヤブラン、ワダコブシ(仮)など。
(紅葉・黄葉の見られる植物)
アイズシモツケ、アカシデ、アカヤシオ、イヌブナ、イロハモミジ、オオモミジ、カジカエデ、サラサドウダン、ダンコウバイ、チドリノキ、ニシキギ、ハウチワカエデ、ハクモクレン、ハナイカダ、ハナノキ、メグスリノキ、ヤマモミジなど。
*この情報は1~2週間程度で更新しますが、天候、気温の急な変化により花の時期を過ぎてしまう場合があります。ご了承ください。
*科名は現在の植物分類学の水準をよく反映しているといわれる分類体系に従った科名を採用しました。これまで一般的な図鑑などで採用された科名と異なる場合には、これまで採用された科名も記してあります。



