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ユウスゲが見頃です 花だより 2025年 7月27日
7月27日 植物園で見られる植物です。
ユウスゲ(ススキノキ科←ワスレグサ科←ユリ科)
本州、四国、九州の山地の草原や林の縁などに生える多年草です。複数の株でレモン黄色の花の咲いている様子が見られました。夕方に開き翌日の午前中に閉じるこの花にはやや芳香があるようです。園内にはおよそ数百株のユウスゲが栽培され、例年8月中旬頃まで楽しめます。別名キスゲ、アサマキスゲ。
ウバユリ(ユリ科)
本州(宮城県・石川県以西)、四国、九州の山野の林に生える日本に固有な多年草です。複数の株で緑白色で淡い褐色の斑点のある花の咲いている様子が見られました。地下には白色の鱗片があり、良質の澱粉がとれるそうです。
ヤマユリ(ユリ科)
北海道、本州(東北地方~近畿地方)などの山地や丘陵地に生える日本に固有な多年草です。産地にちなんで吉野百合(ヨシノユリ)、鳳来寺百合(ホウライジユリ)、叡山百合(エイザンユリ)などといわれることもあります。複数の株で白色で赤褐色の斑点のある花の咲いている様子が見られました。
ヒオウギ(アヤメ科)
本州、四国、九州、琉球の山地の草原に生え、ときに観賞用にも栽培される多年草です。複数の株で橙色で暗赤色の斑点のある花の咲いている様子が見られました。
コオニユリ(ユリ科)
北海道、本州、四国、九州、琉球の山地の草原に生える多年草です。複数の株で橙赤色で濃色の斑点のある花の咲いている様子が見られました。オニユリに似ますが、オニユリの葉の腋に見られる黒紫色の珠芽はコオニユリには見られません。
エゾカワラナデシコ(ナデシコ科)
北海道、本州(中部以北)の低地の草原などに生える多年草です。ひきつづき複数の株で紅紫色の花の咲いている様子が見られました。
シキンカラマツ(キンポウゲ科)
本州(福島・茨城・群馬・新潟・長野県)の山地の林の湿り気のある場所などに生える多年草です。花弁はありません。複数の株で淡い紫紅色のがく片と鮮やかな黄色の葯のついている様子が見られました。
ソバナ(キキョウ科)
本州、四国、九州の山地の草地に生える多年草です。青紫色で漏斗状の鐘形の花の咲き始めている様子が見られました。若い芽は山菜として利用されることもあるそうです。
この他、アブラガヤ、アメリカホドイモ、イヌゴマ、イブキボウフウ、ウシタキソウ、ウド、ウマノミツバ、エゾミソハギ、エビガライチゴ(果実)、オオバギボウシ、オカトラノオ、オトギリソウ、オトコエシ、オミナエシ、カセンソウ、カタバミ、カワミドリ、キキョウ、キクイモモドキ、キハギ、ギンバイソウ、キンミズヒキ、キンロバイ、ギンロバイ、クサアジサイ、クサキョウチクトウ、クサコアカソ、クサノオウ、クサフジ、クルマバナ、ゲンノショウコ(紅花・白花)、コウゾリナ、コカモメヅル、コノウゼンカズラ、コバノカモメヅル、コマツナギ、ザリコミ(果実)、サワギキョウ、シデシャジン、シュロソウ、シラヤマギク、セイヨウフウチョウソウ、セリモドキ、ダイコンソウ、タイマツバナ、タニタデ、チダケサシ、チョウセンシオン、ツユクサ、トゲハアザミ(仮称)、トチバニンジン(果実)、ナンテン、ヌマトラノオ、ネムノキ、ノカンゾウ、ノリウツギ、ハエドクソウ、ハキダメギク、ハクウンラン、ハチミツソウ、ハンゲショウ、ヒメマツカサススキ、ヒヨドリバナ、ヒルガオ、フウリンウメモドキ(果実)、フシグロセンノウ、ホソバガンクビソウ、マイサギソウ、マツムシソウ、ミズヒキ、ミツバ、ミツモトソウ、ミヤマカラマツ、ムラサキギボウシ、メタカラコウ、モクゲンジ、ヤブカンゾウ、ヤブジラミ、ヤマハッカ、ユウガギク、ユウゼンギク、リョウブ、レンゲショウマ、ワスレナグサなどご覧いただけます。
*この情報は1~2週間程度で更新しますが、天候、気温の急な変化により花の時期を過ぎてしまう場合があります。ご了承ください。
*科名は現在の植物分類学の水準をよく反映しているといわれる分類体系に従った科名を採用しました。これまで一般的な図鑑などで採用された科名と異なる場合には、これまで採用された科名も記してあります。