甘茶（アマチャ）が咲き始めました　花だより　2025年 7月6日

7月6日 植物園で見られる植物です。

アマチャ(アジサイ科←ユキノシタ科)
​本州、四国、九州の山地などに生えるヤマアジサイの一変種です。装飾花のがく片は円形または広卵形で先が円形になります。複数の株で淡い青色の花の咲いている様子が見られました。葉を乾燥させると甘くなり、これで甘茶をつくるそうです。

ムラサキシキブ(シソ科←クマツヅラ科）
北海道(南部)、本州、四国、九州の低山地や平地に生える落葉低木です。複数の株で淡い紅紫色の花の咲いている様子が見られました。注意してみると、4本の雄しべが花弁よりも長く突き出ている様子が見られました。

ヒョウタンボク＝キンギンボク(スイカズラ科)
北海道(西南部)、本州(東北地方および日本海側)の山地などに生える落葉低木です。複数の株で赤色に成熟した球形の果実のついている様子が見られました。2つの果実が並んでいる様子はひょうたんのようにも見えました。果実は有毒といわれています。

ウスベニトリアシショウマ(ユキノシタ科)
南千島、北海道、本州（中北部）の山地の林や草原に生えるトリアシショウマの一品種。複数の株で淡い紅色の花の咲いている様子が見られました。

カキラン(ラン科)
北海道、本州、四国、九州の日当たりのよい湿地に生える多年草です。複数の株で黄褐色の花の咲いている様子が見られました。名前は柿のようなその花の色に由来するそうです。

クサレダマ(サクラソウ科)
南千島、北海道、本州、九州の山中の湿地に生える多年草です。複数の株で黄色の花の咲いている様子が見られました。名前は「草レダマ」で、黄色の花がマメ科植物のレダマを思わせることに由来するそうです。

クモキリソウ(ラン科)
南千島、北海道、本州、四国、九州の疎らな林に生える多年草です。淡い緑色の花の咲いている様子が見られました。

　
​ヤマアジサイの園芸品種(アジサイ科←ユキノシタ科)
本州、四国、九州の山地などに生えるヤマアジサイの園芸品種。ひきつづき複数の株で多様な色や形をした花の咲いている様子が見られました。

この他、アカショウマ、イケマ、イタチササゲ、イブキジャコウソウ、ウマノミツバ、ウメガサソウ、エゾオオヤマハコベ、オオバギボウシ、オオバジャノヒゲ、オオムラサキツユクサ、オカトラノオ、オニヒョウタンボク（果実）、オランダガラシ、カタバミ、カッコウチョロギ、キクイモモドキ、キツネノボタン、キヌタソウ、キンシバイ、キンロバイ、ギンロバイ、クサフジ、クルマバナ、クロヅル、コメツツジ、コモチマンネングサ、サンカヨウ（果実）、シナノキ、シナノキンバイソウ、シモツケ(紅色花、白色花、紅白混在）、セイヨウノコギリソウ、ダイコンソウ、チダケサシ、チョウセンキハギ、テリハノイバラ、トクダマ（ギボウシ類園芸品種）、ドクダミ、ナツツバキ、ノハナショウブ、ハエドクソウ、ハキダメギク、ハナショウブ、ヒルガオ、ホザキシモツケ、ホソバノキリンソウ、マツモトセンノウ、マンセンカラマツ、ミツバ、ミツモトソウ、ヤエドクダミ、ヤブレガサ、ヤマアジサイ、ヤマブキショウマ、ヤマホタルブクロ、ワスレナグサ、ワタナベソウなどご覧いただけます。

＊この情報は1～2週間程度で更新しますが、天候、気温の急な変化により花の時期を過ぎてしまう場合があります。ご了承ください。

＊科名は現在の植物分類学の水準をよく反映しているといわれる分類体系に従った科名を採用しました。これまで一般的な図鑑などで採用された科名と異なる場合には、これまで採用された科名も記してあります。