本文
盗人の足(ヌスビトノアシ)が咲き始めました 花だより 2025年 6月29日
6月29日 植物園で見られる植物です。
シナノキンバイソウ(キンポウゲ科)
北海道(暑寒別岳、夕張岳以西)、本州(白山以北)の高山帯の草原に生える多年草です。黄色の花が咲いている様子が見られました。花弁のように見えるものはがく片で、花弁はその内側にあって細長いさじのような形をしています。
ヌスビトノアシ(ラン科)
北海道、本州、四国、九州の林に生え、ナラタケと共生する多年草です。黄褐色に淡い黄緑色を帯びた花が咲いている様子が見られました。右側の写真は花をつける前の芽生えの様子を写したものです。
名前は足の形のようにも見える本植物の根茎を盗賊の足にたとえ名づけられたそうです。また別名のオニノヤガラ(鬼の矢幹)は真直ぐな茎を神の使用する矢にたとえたものだそうです。
マタタビ(マタタビ科)
北海道、本州、四国、九州の山地や丘陵地などに生えるつる性の低木です。芳香のある白色の花が枝先に複数咲いている様子が見られました。
ヤマアジサイの園芸品種(アジサイ科←ユキノシタ科)
本州、四国、九州の山地などに生えるヤマアジサイの園芸品種。複数の株で多様な色や形をした花が咲いている様子が見られました。
サンカヨウ(メギ科)
南千島、北海道、本州の山地の林などに生える多年草です。藍色の果実が枝先に複数ついている様子が見られました。
イブキジャコウソウ(シソ科)
北海道、本州、九州(北部)の日当たりのよい岩地に生える小低木です。淡い紅紫色の花が枝先に複数咲いている様子が見られました。ヨーロッパ原産のタチジャコウソウ(=タイム)と同じ仲間で、全体に芳香があります。
ホザキシモツケ(バラ科)
南千島、北海道、本州(栃木・長野県)の日当たりのよい山地の湿原などに生える落葉低木です。複数の株で淡い紅色の花が咲いている様子が見られました。
オニヒョウタンボク(スイカズラ科)
本州(岩手・群馬・長野・岡山・広島・島根県隠岐島)の山地に生える落葉小高木です。球状で一部が合着した紅色の果実が枝先に複数ついている様子が見られました。この果実は有毒といわれています。
この他、アオツヅラフジ、アカジクマツヨイグサ(仮称)、アカショウマ、イケマ、イタチササゲ、ウグイスカグラ(果実)、ウスベニトリアシショウマ、ウツギ、ウマノミツバ、ウメガサソウ、エゾオオヤマハコベ、エビガライチゴ、オオムラサキツユクサ、オカトラノオ、オランダガラシ、カタバミ、カルイザワテンナンショウ、キササゲ、キョウガノコ、キンロバイ、ギンロバイ、クガイソウ、クサナギオゴケ、クサフジ、クロヅル、ケナツノタムラソウ、コメツツジ、コモチマンネングサ、サツキ、シモツケ(紅色花、白色花、紅白混在)、シラン、シロツメクサ、セイヨウノコギリソウ、ダイオウグミ(果実)、チチブヒョウタンボク(果実)、チョウセンキハギ、ドクダミ、ナツツバキ、ナツノハナワラビ、ニワフジ、ハナショウブ、バライチゴ、ヒョウタンボク(果実)、ヒルガオ、ホソバノキリンソウ、マンセンカラマツ、ミツバ、ミヤマウグイスカグラ(果実)、ムラサキシキブ、ムラサキマユミ、ヤエドクダミ、ヤブムラサキ、ヤブレガサ、ヤマタツナミソウ、ヤマブキショウマ、ヤマホタルブクロ、ヤワタソウ、ワスレナグサなどご覧いただけます。
*この情報は1~2週間程度で更新しますが、天候、気温の急な変化により花の時期を過ぎてしまう場合があります。ご了承ください。
*科名は現在の植物分類学の水準をよく反映しているといわれる分類体系に従った科名を採用しました。これまで一般的な図鑑などで採用された科名と異なる場合には、これまで採用された科名も記してあります。