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2025年は戦後80年・被爆80年の節目の年であります。
軽井沢町は、昭和26年に「軽井沢国際親善文化観光都市法」が公布され、国際親善と文化観光を旗印に、今日まで世界の恒久平和と文化振興の実現に向け、歩みを重ねてまいりました。
軽井沢の歴史は、戦前から外国人との深い交流に彩られています。
第二次世界大戦中には、2,000人を超える外国人がこの地に疎開し、町民が力を合わせ、食糧不足を改善したこともありました。戦時下という厳しい状況の中でも、平和を守る行動がとられてきたのです。
昭和28年、浅間山米軍演習場問題が起こった際には、町議会が満場一致で反対を決議。町を挙げた運動の末、三ヶ月半の大闘争を経て、米軍演習場計画を断念させました。
このことは、国際親善文化観光都市としての責務を果たした象徴的な出来事であります。
英語表記の看板が多く建っていた旧軽井沢通り(軽井沢町立図書館アーカイブより)
その後も軽井沢は「世界連邦平和都市宣言」、そして「非核平和の町宣言」を行い、さらに「平和首長会議」に加盟し、世界恒久平和の理念を町の柱としてまいりました。
2023年に開催されましたG7外相会合では、各国の外相に向けメッセージを寄せ、国際親善文化観光都市である、この軽井沢でG7外相会合が開催され平和維持について話し合いをすることの意義深さを世界に発信することができました。
G7長野県軽井沢外務大臣会合開催にあたっての軽井沢町長メッセージ(日本語) [PDFファイル/352KB]
G7長野県軽井沢外務大臣会合開催にあたっての軽井沢町長メッセージ(英語版) [PDFファイル/187KB]
現在も、原水爆禁止国民平和大行進、反核平和の火リレーの受入、戦没者追悼式等、年間を通じて様々な平和活動を行っております。
それは、戦争を知らない世代にも、平和の尊さと戦争の悲惨さを伝承し、二度と同じ過ちを繰り返さないように決意を新たにするためです。
原水爆禁止国民平和大行進2025 戦没者追悼式
そして今、世界では力による一方的な現状変更が各地で続き、軍拡競争が再び激しさを増し、核兵器使用の脅威が高まっています。こうした時代だからこそ、私たちは先人の苦しみと努力を胸に刻み、平和を守り抜く強い意志を持たなければなりません。
被爆80年の節目にあたり、町は原水爆禁止2025年世界大会へメッセージを寄せました。
これからも軽井沢国際親善文化観光都市として、国際親善と国際文化の交流を盛んにし、世界恒久平和の理想の達成に資することに不断の活動をしていくとともに、人権を重んじ、人種や国籍を超えた寛容な共生社会を推進して、誰もが安心で住みやすい「まちづくり」に努めてまいります。
被爆80年・現須獏禁止2025年世界大会へのメッセージ [PDFファイル/312KB]
軽井沢ショー祭の様子 原水爆禁止2025年世界大会へのメッセージ