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外来カミキリムシ類に関する情報提供及び注意喚起について
外来カミキリムシ類による公園や街路樹、森林、農地、学校等の樹木へ加害が進むことで、枯死、落枝、倒木などの人的被害や農業被害が懸念されるほか、自然景観や生態系へも影響が及びます。
適切な防除を進めるためには、下記外来カミキリムシ類等による被害や生息を早期発見し、的確に把握することが重要です。
外来カミキリムシ類の痕跡
- 脱出孔 成虫が羽化し、樹木の中から脱出する時に開ける孔のこと。クビアカツヤカミキリであれば直径約2~3センチ程度の縦長楕円形の孔が、ツヤハダゴマダラカミキリであれば直径約1~1.5センチ程度の円形の孔が見られます。
- フラス 幼虫が樹木内部を食べることにより排出される、木くずと糞が混じったもの。
もし外来カミキリムシ類を見つけたら
- 逃がさず捕まえてください(成虫を捕まえた場合は殺処分してください)。
- 発見日時、発見場所、発見時の状況をお知らせください。
- 可能であれば写真を撮影してください。
連絡先
- 観光経済課農林振興係(0267-45-8572)
- 佐久地域振興局(0267-63-3111)
クビアカツヤカミキリ
- 中国や台湾、朝鮮半島、ベトナム北部などを原産とする外来種
- 特定外来生物に指定(平成30年1月15日)
発見状況
平成24年に国内で初めて確認されて以降、長野県ではまだ発見されていませんが、隣接する群馬県、埼玉県、愛知県など複数の都道府県で確認されています。
※国内で被害が集中している樹種
サクラ類、ウメ、モモ、スモモ、アンズ、カキなど
参考
長野県ホームページより「クビアカツヤカミキリについて」<外部リンク>
クビアカツヤカミキリは、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されました(環境省) [PDFファイル/768KB]
特定外来生物クビアカツヤカミキリ [PDFファイル/1020KB]
ツヤハダゴマダラカミキリ
- 中国東部から朝鮮半島を原産とする外来種
- 国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)が定める「世界の侵略的外来種ワースト100」に選出
- 特定外来生物に指定(令和5年9月1日)
発見状況
国内では街路樹や公園、河川敷など様々な場所で被害が出ており、長野県においても過去2年間に佐久管内で2個体(佐久市下平尾、平尾山公園内にて1個体ずつ)発見されていたことがわかりました。
※国内で被害が集中している樹種
アキニレ、カツラ、トチノキ、ヤナギ類、エンジュ、カエデ、ポプラなど
参考
”世界の侵略的外来種ワースト100”に選ばれたツヤハダゴマダラカミキリの生息が確認されました(林野庁) [PDFファイル/742KB]
サビイロクワカミキリ
- 中国、朝鮮半島、ベトナム、タイ、ラオス、ミャンマーなどを原産とする外来種
- 特定外来生物に指定(令和5年9月1日)
発見状況
国内では令和3年7月に初めて福島県で発見されました。街路樹への被害が甚大であり、被害樹種にはイヌエンジュなどが挙げられています。長野県ではまだ発見されていません。