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【重要文化財 旧三笠ホテル】保存修理工事について
メインエントランスを復原しました
Vol.3でも解説しましたが、外壁に残っていた痕跡や古写真などを基に、ロビーの車寄せ(メインエントランス)を復原しました。
車寄せの上には、三笠ホテルのイニシャル「M」がついています。
ご来場した際はぜひ探してみてください。
令和6年(2024)3月 保存修理だより Vol.4を発行しました
屋根の葺き替え工事が完了し、令和2年から囲っていた覆い屋(素屋根)が取れました。今回の工事で、屋根は天然スレートに葺き替え、その多くはカナダ産を使用しています。また、今回の調査で当初は宮城県石巻市雄勝産のスレートを使用していたことが分かり、一部に雄勝産のものを使用しています。
保存修理だよりVol.4 [PDFファイル/1.03MB]
令和5年(2023)3月 保存修理だより Vol.3を発行しました
旧三笠ホテル保存修理工事(第2期)では、建物の一部復原を予定しています。建物の外見では分からない部分にも建設当時の職人たちの「技」が各所に散りばめられています。貴重なオリジナルの部材を可能な限り残すため、職人たちが試行錯誤しながら丁寧に補修を進めています。
保存修理だよりVol.3 [PDFファイル/2.67MB]
令和4(2022)6月 工事現場の見学会を開催しました
6月18日(土曜日)に工事現場の特別公開を行いました。
参加者の方々は現場担当者の説明を聞きながら、解体工事が完了した建物内や小屋組内などを熱心に見学していました。普段は間近で見ることができないカーテンボックスや部材の修理作業風景も見学いただき、旧三笠ホテルへの理解を深める機会となりました。
令和4年(2022)3月 保存修理工事(第1期)が完了しました。
令和2年(2020)1月からスタートした「令和元年度 国補 重要文化財旧三笠ホテル建造物保存修理工事(第1期)」が完了しました。この工事では、建物の解体を行うと共に実測調査と過去の痕跡調査を行いました。
令和4年(2022)3月より「令和3年度 国補 重要文化財・旧三笠ホテル保存修理工事(第2期)」がスタートしています。この工事では、解体した部材を補修し組み立てます。また、ホテルの施設や設備が充実した大正末期頃の外見を再現するため、建物正面の中央と東に、それぞれ車寄せ(玄関ポーチ)を復原します。
第1期工事が完了しました [PDFファイル/2.88MB]
令和4年(2022)3月 保存修理だより Vol.2を発行しました
旧三笠ホテル保存修理工事(第1期)では、建物の解体を行うと共に、実測調査と過去の痕跡調査を行い、さまざまな発見がありました。今回の「旧三笠ホテル建造物保存修理だよりVol.2」では、発見されたものの一部を紹介します。
保存修理だよりVol.2 [PDFファイル/2.23MB]
令和3年(2021)3月 保存修理だより Vol.1を発行しました
旧三笠ホテル保存修理工事情報発信事業のひとつとして、「旧三笠ホテル建造物保存修理だよりVol.1」を作成しました。旧三笠ホテル工事現場入口に設けたリーフレット用のボックスや教育委員会の窓口等で配布しております。工事の様子や調査により新たに発見されたことなどを保存修理だよりを通じて今後も発信していく予定です。
保存修理だよりVol.1 [PDFファイル/1.52MB]
令和2年(2020)11月 工事現場の見学会を開催しました
毎年10月1日から11月30日頃にかけて開催されている近代化遺産の全国一斉公開に合わせ、工事現場の一般公開を実施しました。8月の見学会と同様に、事前申込み制として参加者を募り開催しました。建物内部の壁や床など、さらに解体作業が進んだ様子をご覧いただくことができました。
令和2年(2020)8月 工事現場の見学会を開催しました
文化財建造物に対する理解を広く深めることを目的に、8月29日(土曜日)に工事現場の特別公開を行いました。新型コロナウイルス感染症予防及び工事現場の安全管理上の観点から、3回の時間制として定員を設け、事前に申し込みいただいた方のみご参加いただきました。当日は、各回とも60分程度の時間を設け、工事用の足場を使って解体作業中のスレート屋根などを間近でご見学いただくことができました。
重要文化財・旧三笠ホテル保存修理工事について
三笠ホテルは、設計が岡田 時太郎、大工の棟梁は小林 代造、監督は佐藤 万平と、すべて日本人の手による明治後期の純西洋風の木造ホテルで、日本郵船や明治製菓の重役を務めた実業家の山本 直良が創業しました。
明治37年(1904)に着工し翌38年(1905)に竣工、明治39年(1906)5月に営業を開始しました。
館内の内装は、シャンデリア照明、英国製タイルを貼った水洗トイレ、英国製のカーペットの採用など、当時の最先端・最高級の設備が整えられていました。
当初の利用客は外国人などが多かったのですが、次第に近衛 文麿、澁澤 栄一、大隈 重信など、日本を代表する政財界人が数多く滞在するようになっていきました。
その後、さまざまな経過をたどり、昭和55年(1980)3月に軽井沢町に寄贈され、同年5月に国の重要文化財の指定を受け、昭和58年(1983)4月から内部の一般公開が行われてきました。軽井沢町が取得後、数次の維持修理を実施してきましたが、経年による各部の劣化や破損が顕著となってきたことから、耐震補強を含む本格的な保存修理を行うこととなりました。
休館期間 | 令和2年(2020)1月から令和7年(2025)秋頃まで【予定】 |
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重要文化財旧三笠ホテル(保存修理前)