2020年2月28日 登録
近年の大地震では、大規模に谷や沢を埋めた造成地で滑動崩落が発生し、住宅や公共施設に被害が発生しました。
国土交通省は、大規模な盛土造成地における宅地耐震化の推進を図るため、「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン」を策定しています。
長野県ではこのガイドラインに基づいて、大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を調査し、大規模盛土造成地マップを作成しました。
同マップは、住民の皆様に大規模盛土造成地の存在等を知ってもらい、今後の地震に対する防災意識を高め、災害の未然防止や被害の軽減につなげることを目的として作成したものです。
〇谷埋め型大規模盛土造成地:谷や沢を埋め立てた造成宅地で、盛土の面積が3,000平方メートル以上のもの
〇腹付け型大規模盛土造成地:傾斜地に盛土した造成宅地で、盛土する前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上かつ盛土の高さが5メートル以上のもの
地震発生時に、盛土全体又は大部分が、主として盛土底面部を滑り面にして、旧地形に沿って斜面下部方面へ流動又は崩落する現象のことです。
大規模盛土造成地マップは、町内に分布する大規模盛土造成地のおおむねの位置及び種類を示したものであり、マップに示されてる位置が必ずしも危険というわけではありません。