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堀辰雄文学記念館だより 令和6(2024)年度

ページID:0002227 更新日:2025年1月20日更新 印刷ページ表示

堀辰雄文学記念館 企画展のお知らせ

企画展「小説『菜穗子』の世界」(3月20日-7月8日)​

 

 堀辰雄は大正12年19歳の夏、室生犀星に誘われて初めて旧軽井沢を訪れ、以後、每夏のように訪れるようになりました。2年後の大正14年、文学の師である芥川龍之介らと初めて追分を訪れ、ハイカラな旧軽井沢と対照的な、古い宿場の面影を殘すこの地での体験は、若い堀の心に忘れがたい印象を残しました。その9年後の昭和9年、堀は、夏から秋にかけて追分に滞在し、「物語の女」を執筆しました。

 この作品は追分と思われる「О村」の自然・風景を背景に物語が展開します。堀はその後「物語の女」の続編を構想し、7年後の昭和16年、代表作の一つとなる小説『菜穗子』が完成しました。

  昨年、堀辰雄文学記念館では、この『菜穗子』を執筆する際に、堀が物語の構想をまとめた「菜穗子創作ノオト」を新たに収蔵しました。5色の色鉛筆で書き分けられたこの「ノオト」から堀が描こうとした作品の背景を窺い知ることができます。

 本展では、堀辰雄の代表作の一つ『菜穗子』に焦点をあて、堀が描こうとした作品の世界を紹介します。

企画展ポスター表

  

 期 間:3月20日(木曜日)から7月8日(火曜日)

 入館料:一般400円(300円)小中高生200円(150円)※()内は20名以上の団体

 開館時間:9時から17時(最終入館16時30分)

 アクセス:北陸新幹線 軽井沢駅から車で約30分

      しなの鉄道 信濃追分駅から徒歩約30分・車で約5分

      上信越自動車道 碓氷軽井沢ICから車で約30分

      佐久IC・小諸ICから車で約20分

 この企画展の詳しい内容はこちら

   →企画展チラシ 企画展(PDF/2MB)<外部リンク>

 

 

  みなさまのご来館をお待ちしております。

 

O(オー)村だより 令和7年1月号

企画展「堀辰雄「幼年時代」の世界」延長開催中

 現在、堀辰雄文学記念館では3月20日(木曜日)から開催予定の春期企画展の準備を進めておりますが、それまでの間は、前回企画展「堀辰雄「幼年時代」の世界」の資料(一部差替え有り)を展示していますので、見逃した方はこの機会にぜひご覧ください。

特別企画展画像1

一部資料を差替えて展示

 

特別企画展画像2

芥川龍之介から堀への書簡(複製

 

特別企画展画像3

帝国大学卒業論文「芥川龍之介論」(複製)

 

特別企画展画像4

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

O(オー)村だより 令和6年12月号

 12月に入り今年もいよいよ残りわずかとなりました。

 今年は大河ドラマで平安時代の物語が放送され、王朝文学や古典の世界に注目が集まった1年でした。堀辰雄も『更級日記』を愛読し、日本の古典文学を研究的に読むようになり、「かげろふの日記」や「姨捨」などの作品を発表しました。春期企画展は「堀辰雄と古典文学の世界」と題し、堀辰雄の中期以降の作品に影響を与えた「日本の古典」と堀辰雄文学の関わりをメインに展示を行いました。
春期企画展 「堀辰雄と古典文学の世界」の画像
春期企画展 「堀辰雄と古典文学の世界」

また、今年は堀辰雄の生誕120年となる年で、7月からの特別企画展では、特別展示として、東京都豊島区にある鈴木信太郎記念館で令和5年秋に発見された堀辰雄の東京帝国大学在学中の試験答案を期間限定で展示したほか、関東大震災の時に堀辰雄が身につけていたお守りを初公開資料として展示しました。
特別企画展「堀辰雄『幼年時代』の世界」の画像
特別企画展「堀辰雄『幼年時代』の世界」

 

8月に軽井沢プリンスホテルで開催された「ゆうすげの集い2024」においては、出張パネル展「軽井沢と堀辰雄」と題し、代表作「風立ちぬ」「美しい村」「菜穂子」「大和路・信濃路」の貴重な初版本を展示したほか、堀辰雄と軽井沢の関わりについて写真パネルをメインに展示を行いました。また、土屋三千夫町長による堀作品『樹下』の朗読がありました。

「ゆうすげの集い2024」朗読の様子の画像
「ゆうすげの集い2024」朗読の様子

このほかにも、1年を通じてさまざまな講演会や子ども講座、朗読会などを企画してまいりました。来年もこうした文化活動を通して、多くの皆さまに堀文学に触れていただけるよう努めていきたいと思います。

 今年は12月27日(金曜日)をもちまして休館となりますが、来年は1月5日(日曜日)から開館させていただきます。

 今年も多くのお客様にご来館いただき誠にありがとうございました。

O(オー)村だより 令和6年10・11月合併号

 今年は夏から秋にかけても暖かい日が続き、なかなか秋めいてこないところでしたが、11月に入り、ようやく記念館のカエデの葉も紅葉し始めました。

「秋の朗読会」を開催しました

10月19日に、軽井沢図書館朗読ボランティア「オオルリ」の皆さんに、企画展テーマの「幼年時代」関連作品から朗読を行っていただいたほか、今回はライアという珍しい楽器による演奏もあり、参加者も綺麗な音色と朗読に聞き入っていました。

プログラム

司会:池 富美子 氏
ライア演奏:宮坂 麻里 氏
朗読:
 『花を持てる女』・『燃ゆる頬』・『菜穂子』より 佐藤 美智子 氏
 『無花果のある家』 木曽 泰子 氏
 『赤ママの花』 宮坂 麻里 氏
 『父と子』 田島 亜樹 氏
 『入道雲』 日向 聡子 氏

 

「堀辰雄を語る会」を開催しました

10月26日に開催された「堀辰雄を語る会」は、講師に藤田佑氏(相模女子大学学芸学部日本語日本文学科専任講師)をお招きし、『小説家の原体験――三島由紀夫の堀辰雄』の題目で講演をいただきました。藤田先生は日本近代文学、特に三島由紀夫を中心に戦後文学を研究していることから、新たな目線での堀辰雄がうかがえた講座となりました。

 

『文化の日』堀辰雄文学記念館無料公開

11月3日の「文化の日」に町内文化施設の無料公開を実施しました。
今年は季節が少し遅れ気味でしたが、ようやくカエデも色づきはじめ、大勢の方にご来館をいただき、カエデの回廊を楽しんでいただきました。

『文化の日』堀辰雄文学記念館無料公開の画像

ご来館、誠にありがとうございました。

O(オー)村だより 令和6年9月号

「夏休み子どもの文学講座」を開催しました

 8月24日(土曜日)にこどもヘンテコまほうラボ所長のなおやマンと、しま:アイさんを講師に迎え「夏休み子どもの文学講座」を追分公民館で開催しました。
夏休みも終盤となり、児童も保護者の方も忙しい中でしたが、大勢の方のご参加をいただきました。
 当日は朝から天候にも恵まれ、まずは全員で近くにある泉洞寺へ、お話づくりの題材探しの散策に出掛け、堀辰雄の愛した石仏、通称「歯痛地蔵」などを見学しました。
 公民館に戻ったあとは、探索の際に書きとった「お話づくりワークシート」をもとに短い物語を作り、雲型の風船にストーリーを書いた短冊形の帯を張り付けていく作業を行いました。
 泉洞寺の石仏から、はたまた宇宙へと物語は大きく広がっていき、子どもたちの想像・創造の力の可能性を感じられた講座となりました。

「夏休み子どもの文学講座」を開催しましたの画像1
「夏休み子どもの文学講座」を開催しましたの画像2
「夏休み子どもの文学講座」を開催しましたの画像3
「夏休み子どもの文学講座」を開催しましたの画像4

O(オー)村だより 令和6年8月

堀辰雄生誕120年 特別企画展開催中

 現在開催中の特別企画展「堀辰雄『幼年時代』の世界」では、令和5年秋に東京の鈴木信太郎記念館で発見された、帝国大学在学中の堀辰雄の試験答案を期間限定(9月1日まで)で展示しているほか、堀がまだ小説家になる前の室生犀星や芥川龍之介との出会いなど、関連した貴重な資料を併せて展示しています。
 また、堀を兄のように慕い、追分の地で多くの時を過ごした詩人であり建築家の、立原道造が生誕110年となることから、展示室の一角に立原道造コーナーを設置しております。

 初公開資料2点のほかにも、普段見ることの出来ない大変貴重な資料を多く展示している本企画展、ぜひお出掛けください。

特別企画展関係資料の画像
特別企画展関係資料

堀辰雄の愛用品の画像
堀辰雄の愛用品

立原道造関係資料の画像
立原道造関係資料

軽井沢ゆうすげの集い2024 にて展示を行いました

 8月3日には軽井沢プリンスホテルで開催した「軽井沢ゆうすげの集い」に出張パネル展「堀辰雄と軽井沢」として堀辰雄と軽井沢の関わりや写真パネルの展示、代表作『風立ちぬ』、『美しい村』、『菜穂子』、『大和路・信濃路』の初版本の展示をいたしました。
 また、土屋三千夫町長による堀辰雄作品『樹下』の朗読があり、作品の中で読まれる”歯痛地蔵”のある追分の泉洞寺の桜井住職も熱心に聞き入っていました。
パネル展示の画像
パネル展示

代表作の初版本を展示の画像
代表作の初版本を展示

町長による朗読の画像
町長による朗読

​「樹下」で読まれる通称‘歯痛地蔵’のある泉洞寺 桜井住職と奥様の画像
「樹下」で読まれる通称‘歯痛地蔵’のある泉洞寺 桜井住職と奥様

O(オー)村だより 令和6年7月

緑陰講座を開催しました

 每夏恒例の緑陰講座を、今年は7月20日(土曜日)、21日(日曜日)に開催しました。
 1日目の講座には、堀辰雄夫人の多恵子さんと長い間親交のありました文学研究者の堀井正子氏を講師に迎え「堀辰雄の幼年時代ー『花を持てる女』を中心に―」と題した講演をいただきました。辰雄の幼い時のエピソードをはじめ、多恵子さんとの思い出話など多くの写真を使って分かりやすく解説いただき、機知に富んだ語り口で終始和やかな雰囲気の講演会となりました。
緑陰講座を開催しましたの画像1
緑陰講座を開催しましたの画像2
緑陰講座を開催しましたの画像3
 

O(オー)村だより 令和6年6月

3月23日から始まった企画展『堀辰雄と古典文学の世界』も大勢の方のご来館をいただいており、誠にありがとうございます。
開催期間7月7日(日曜日)までと、残りわずかとなりますので、この機会にぜひご覧いただければと思います。

野いばら講座を開催しました

 堀辰雄の命日(5月28日)にちなみ毎年行っている「野いばら講座」を、5月26日(日曜日)に開催しました。

講師:赤間 恵都子 氏(十文字学園女子大学名誉教授)
演題:『源氏物語』第二部の世界――「若菜の巻など」を起点に――

 今回の講師を勤められた赤間 恵都子先生は『枕草子』をメインに平安女流文学を研究されており、当館でも平成29年の秋の講演会で「蜻蛉日記を繙く―「不幸な女の日記」の魅力」の演題で講演をいただいております。
 今回は、堀辰雄の記した「若菜の巻など」という源氏物語に関する考察を起点とし、『源氏物語』第二部における主人公、光源氏をはじめとする登場人物たちの心の機微を、分かりやすく解説いただきました。

野いばら講座を開催しましたの画像1
野いばら講座を開催しましたの画像2
 

八十二文化財団主催 追分文学散歩「愛された追分」のお知らせ

 堀辰雄をはじめ多くの文学者に愛された「追分」をめぐる文学散歩が開催されます。
文学研究家の堀井正子先生のお話を聞きながら「追分」界隈を一緒に散策してみましょう。
八十二文化財団主催 追分文学散歩「愛された追分」のお知らせの画像

O(オー)村だより 令和6年5月

 高志の国文学記念館(富山市)で開催中の「堀辰雄生誕120年展“風立ちぬ”堀辰雄と軽井沢の文学者たち」を見学してきました。
 当館からは117点の資料を提供したほか、関係施設から多数の提供もあり約250点の貴重な資料が展示されていました。
 開催期間も残りわずかとなっています。堀辰雄に関する資料を一堂に見られる貴重な企画展なので、この機会にぜひ足を運んでご覧いただければと思います。

高志の国文学館の画像
高志の国文学館

企画展ポスターの画像
企画展ポスター

導入展示「軽井沢へのいざない」の画像
導入展示「軽井沢へのいざない」

展示室内の画像
展示室内

展示室内の画像
展示室内

企画展

 「堀辰雄生誕120年展“風立ちぬ”堀辰雄と軽井沢の文学者たち」
 (開催期間6月3日(月曜日)まで)

高志の国文学館

 〒930-0095 富山市船橋南町2-22 電話 076-431-5492

O(オー)村だより 令和6年4月号

春休み子どもの文学講座

 春休み中の3月23日(土曜日)に児童を対象に「春休み子どもの文学講座」を開催しました。
当日は朝から雪の降り積もる天気となりましたが、大勢の方にお集まりいただき楽しい講座となりました。
 講師は、軽井沢町ボランティア団体「ほっとここあ」の皆さまに行っていただきました。
第1部は、紙芝居と人形劇を組み合わせた飛び出す紙芝居「さるかに合戦」、第2部は、本や文学を消し去ろうとする悪者と、オリジナルご当地ヒーロー「Kz-1」による参加型ヒーローショー。第3部は当館オリジナル紙芝居「軽井沢と堀辰雄さん」の紙芝居が演じられ、親子で楽しむ講座となりました。

春休み子どもの文学講座の画像1
春休み子どもの文学講座の画像2
春休み子どもの文学講座の画像3

春期企画展「堀辰雄と古典文学の世界」好評開催中です。

 新緑の追分に、皆さまぜひお出掛けください。

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