令和5年6月会議 再開

【令和5年第2回軽井沢町議会定例会6月会議 再開 町長あいさつ】

 

 

【町長あいさつ文】

 本日ここに、令和5年第2回軽井沢町議会定例会6月会議として、本定例会が再開されるにあたりまして、ご挨拶を申し上げます。

 さて、私の指定する特命事項のひとつであります「新庁舎等整備計画の見直し」につきまして、去る5月25日に第1回庁舎改築周辺整備事業見直し委員会を開催しました。

 委員会は、学識経験者として東京大学特任教授の池田靖史(いけだやすし)氏を委員長に迎え、計画見直しの概要や今後のスケジュールを主な議題として検討を始めました。

 計画の見直しにあたっては、町民の皆様の声を重視し、合意形成を図りながら進めていくことが必須と考えておりますので、これら検討に係るプロセスは町ホームページ等を通じて適宜開示をしてまいります。

 また、「情報公開と信頼されるコミュニケーションの確立」につきまして、様々なコミュニティを支えるボランティア団体との協働を進めるべく、担当職員が軽井沢町ボランティアセンター運営委員会に出席いたしました。

 まずは協働の手始めとして6月18日に行われる「ちいき活動みほん市」に町のブースを出展し、町内でまちづくり活動を行う団体に補助金を交付して活動を支援する、軽井沢町「みんなの力でつくるまち」活動支援事業のご紹介と、第6次長期振興計画の映像コンテンツを上映いたします。

 これから様々なボランティア団体の皆様と交流を深め、信頼関係を構築し、協働を進めてまいります。

 5月6日に、町内在住の方が大日向国有林内でクマに襲われ、けがをする事故が発生しました。被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げ、一日も早いご回復を願っております。

 引き続き、クマ鈴販売の案内や、山へ入る時にはクマ鈴やラジオなど音の出るものを携帯するよう、注意喚起をしてまいります。

 また、5月13日には、野生動物対策報告会が、4年ぶりに中央公民館にて開催されました。土曜日の午後の開催であったことから、親子連れを中心に70名の方にご来場いただきました。報告会を通じて、野生動物への関心や、町猟友会をはじめ各対策関係団体への認識などを持っていただいたことと思います。

 4月29日から5月7日までの間、ゴールデンウィークの「交通快適化対策」を実施いたしました。

 自動車からしなの鉄道に乗り換えるパーク・アンド・レールライドをはじめ、町内循環バスの利用促進、FM軽井沢やホームページ、SNSでの交通情報の提供、迂回案内看板の設置といった対策を実施いたしました。

 期間中、5月3日から5月5日の3日間は、数箇所で渋滞が発生しましたが、断続的なものとなりました。その他の期間におきましても、混雑等はあったものの比較的スムーズな交通が保たれていたという状況でありました。

 今後も引き続き、円滑な交通が保たれるよう、公共交通機関利用による渋滞緩和と流入車両の抑制による環境への負荷低減に、関係機関と連携し、取り組んでまいります。

 この間の観光客の入り込み数ですが、約26万5千人と対前年比95.16%となっております。このような観光客の落ち込みに対し、アフターコロナを見据えた国内外向けの誘客プロモーション等の展開により需要回復を図ってまいりたいと考えており、関係する事業の実施に要する経費の補正予算案を提出させていただいております。

 ゴールデンウィークから始まっております軽井沢若葉まつりにおける町主催の最終イベントとして、6月4日、午前9時から緑化木無償配布会及び実費即売会を開催いたします。これは自然環境の保護育成を図るとともに、町民と別荘滞在者が一体となり緑あふれる町づくりを目指し開催しているもので、当日はレンギョウとブルーベリーの苗木を先着1,000組無償配布します。議員各位をはじめ、ご家族、ご友人等お誘いあわせのうえ、お越しいただきますようお願いいたします。

 長野県産のワインは、近年日本を代表するワイン生産地として評価も高まってきております。長野県においては信州ワインバレー構想が策定され、5つのワインバレーが位置付けられております。このうち、しなの鉄道沿線地域で構成される千曲川ワインバレーは、当町にお越しいただいた宿泊客等の周遊先として、魅力的なエリアと捉えております。町内にワイナリーは存在しませんが、滞在型保養文化都市を目指す当町といたしましては来年度の正式加入の前段階として、今年度より千曲川ワインバレー特区連絡協議会へオブザーバーとして加入いたしました。多くのホテルレストランなどを有し、大きな消費地である当町が広域連携の一環として千曲川ワインバレーの発展とワイン文化の熟成に貢献できるものと考えております。

 現在、建設中の児童発達支援センターですが、発注時の設計図書の部材数量などに、違算があったことがわかりました。再度精査のうえ、変更請負契約の議案を、本会議に提出させていただきました。

 最近はがんの早期発見と医療の進歩により、がん患者やがんを経験された方の中にも社会で活躍されている方が増えております。

 その一方で、手術による傷跡、脱毛、乳房の喪失等、がん治療に伴う外見の変化により、苦痛や悩みをかかえている方も多く、アピアランスケアの重要性も増しております。

 そのような中、町では長野県の補助金を活用して、がん治療に伴う外見の変化を補完するウィッグや乳房補整具等の購入費用の一部を補填するアピアランス助成事業を実施するべく、補正予算案を提出させていただいております。

 実施にあたっては、医療用ウィッグ等は高額なものが多いため、長野県が示す補助金額では不十分であると考え、町独自で補助上限額を一部上乗せして助成することとしました。

 この事業により、がん治療をされた方の外見や心のケアをすることで、就労や社会参加の支援を行ってまいります。

 教育委員会においては、昨日、軽井沢中学校において、第1回軽井沢町教職員合同研修会を行い、私も出席いたしました。この研修会は、7校連携にとどまらず、町内の幼稚園、保育園にも案内をするなど幼保小中高連携を意識したものです。講演会では講師に、日本の教育学者・哲学者であります、熊本大学准教授の苫野一徳(とまのいっとく)先生をお迎えして、グループトークなどを行い、多くの教職員の皆さんに参加をいただき実りある会となりました。

 また、今年度は町校長会と教育委員会事務局が協働しながら、多くの研修会やワークショップなどの開催を計画しておりますので、関係する経費の補正予算案を提出させていただいております。

 今後も、軽井沢の全ての子どもたちのために、教職員同士の良さを引き出し合いながら、お互いに学び合うための環境整備並びに支援を考えております。

 次に、予てから旧軽井沢区より要望のありました、旧軽井沢公民館建築事業と町指定文化財の八田別荘保存修理事業ですが、昨年度制限付き一般競争入札をそれぞれ2度実施し、いずれも不調になったことから、物価高騰等の著しい変動に鑑み、再度、事業経費を見直し補正予算案を提出させていただいております。

 また、旧三笠ホテル保存修理事業では、適切な賃金水準の確保を促し、技能労働者の処遇改善を図るためのインフレスライド条項が適用になることから、受注者から請負代金変更に係る協議書が提出されましたので、併せて補正予算案を提出させていただいております。

 町制施行100周年記念事業関係ですが、現在、記録映像や記念誌の制作など、様々な準備を進めております。

 また、8月5日、土曜日に開催いたします、記念式典につきましては、詳細が決まり次第、改めてご説明させていただきます。議員の皆様には、後日、招待状をお送りしますので、ご出席いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 職員の採用についてですが、昨年度、新たな試みとして、多様な人材の補充と確保を図ることを目的として、35歳から50歳までの就職氷河期世代の方を対象とした一般事務職の採用試験を実施し、この4月から6名の職員を採用しました。

 今年度も、令和6年4月採用に向けた、大学卒、高校卒程度、就職氷河期世代の一般事務、保育士・保健師等の専門職の試験を実施するとともに、障がい者の雇用促進に寄与するため、一般事務の障がい者採用試験を実施いたします。

 また、昨年度末及び今年度中途において複数名の自己都合退職者が有り、多数の部署で欠員が生じ、職員の負担が増加していることから、10月1日付で民間企業等における職務経験を3年以上有する方を採用すべく、一般事務の採用試験を7月22日に実施することといたしました。

 今後においても、安定した行政サービスの提供と職員の職場環境保全のため、必要に応じて随時、年度途中での職員の採用を実施してまいります。

 消防団関係では、5月25日に退団幹部慰労会を行い、長年に渡りご尽力いただきました皆様に対しまして、感謝の意を表しました。今後も、新しく幹部になられた方々と共に、地域住民の安全を守っていきたいと思います。

 また、6月4日には、第51回軽井沢町消防ポンプ操法大会が開催されます。コロナ禍により、4年ぶりに開催される大会ですので、充実したものとなるよう準備を進めております。

 本日、提案いたしました議案等につきましては、後ほど担当課長が説明いたしますので、よろしくご審議のうえ、議決を賜りますようお願い申し上げまして、再開のあいさつといたします。

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