2024年12月19日 登録
【令和6年第1回議会定例会12月会議 閉会 町長あいさつ】
【町長あいさつ文】
令和6年第1回軽井沢町議会定例会12月会議が、去る12月5日より本日まで、15日間にわたり開催され、町側から提案をいたしました案件等につきまして、それぞれ慎重審議のうえ、議決を賜り感謝を申し上げます。
年末にあたり、本年を振り返りますと、1月1日に能登半島地震が発生し、新年早々に発生したことへの驚きと、災害はいつ起きてもおかしくないという認識を改めて強く持ちました。間もなく1年が経とうとしておりますが、この場をお借りし、改めて被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。町では、被災地への職員の派遣及びふるさと納税の災害支援代理寄付の受付を実施いたしました。
2月には、「タクシー供給強化プロジェクト」を始動し、軽井沢タクシー協会・商工会・観光協会・ホテル旅館組合と、タクシー配車アプリを手掛ける民間企業との6者で、「観光シーズン等におけるタクシー供給強化に関する連携協定」を締結いたしました。
3月には、「手話は言語」であるという認識に基づき「軽井沢町手話言語条例」を制定いたしました。障がいの有無にかかわらず、すべての住民や来訪者が心通わせ理解し合える地域社会の実現を目指し、合理的配慮の推進とともに施策を推進してまいります。
4月1日から、組織改革により新たな課や係の設置、事務分掌の移管を行い、新しい体制でのスタートとなりました。
環境関係では、軽井沢町の自然環境を守り、持続可能な地域社会を築いていくための「軽井沢町環境基本計画」がスタートしました。「望ましい環境像」を実現するために取組を進めてまいります。
福祉関係では、障がい児及び発達に支援が必要な児童やその保護者に対し支援を行うため、児童発達支援センター「なないろ軽井沢」を開所いたしました。また、5月には木もれ陽の里健康推進部門の来館者が50万人を達成しました。
4月26日に、大型連休や観光シーズンのタクシー供給不足を解消するための「軽井沢版日本型ライドシェア」がスタートし、一定の成果を得ました。6月には、交通弱者の移動手段を確保するため、デマンドタクシー実証事業を開始いたしました。引き続き住民の方が利用しやすい公共交通ネットワークの形成を目指し取り組みを進めてまいります。
DX推進関係では、CDOとCDO補佐官を配置し、6月には、軽井沢町DX推進宣言を行いました。現在DX推進計画の策定を進めており、住民の方の満足度、幸福度の向上を目指してまいります。
6月1日の「気象記念日」におきまして、気象庁の火山防災業務に対し当町が長年にわたり献身的に協力したとして、気象庁長官表彰をいただきました。引き続き気象庁と連携した火山防災に取り組んでまいります。
7月より、私自らが、報道機関を通じて、町政の動きなどを住民の皆様にお伝えし、町の政策への理解を深めていただくことを目的として定例記者会見を始めました。新たな広報のチャンネルとして継続して実施してまいります。
8月には5年ぶりとなる「軽井沢ゆうすげの集い」を開催しました。「軽井沢の文化」をテーマとし、町民、別荘所有者の多くの方にお越しいただきました。8月22日から29日まで、昨年に続き本年も上皇・上皇后両陛下が当町におでましになられ、お元気なお姿を拝見することができました。大日向地区において散策されるなど町内でゆっくり静養していただくことができたと思っております。昨日、宮内庁上皇侍従長へ今夏のお礼に伺い、また来年も両陛下にお越しいただけることを楽しみにしておりますことをお伝えいたしました。
教育関係では、町立3小学校の5・6年生を対象とした「軽井沢ゼミ」を3小学校合同で開催し、普段交流の少ない児童が親睦も深めながら探究学習に取り組みました。
庁舎周辺整備事業では、専門的な知見を持つアドバイザーを採用し、基本方針の策定を行いました。
10月には藍原 尚美 氏が教育委員会の委員に就任されました。また、様々な事情で学校に登校していない児童生徒や中学校未就学者、外国籍の方などの新たな学びの場として、「軽井沢オープンドアスクール」の設置を表明いたしました。よりインクルーシブでフレキシブルな学びの場の提供を目指してまいります。
防災関係では、6年ぶりとなる総合防災訓練を役場及び風越公園総合体育館で実施いたしました。大規模な訓練となりましたが、議員をはじめ多くの皆さまのご協力に感謝いたします。
昨年、導入について表明いたしました、宿泊税につきましては、住民説明会及びアンケートを実施いたしました。訪れた皆様が快適に過ごせる環境を整え、長期滞在でき、また訪問したい保養地として発展するための財源として引き続き検討を進めてまいります。
11月には、「事業者による障がいのある方への合理的配慮の提供」について事業者の皆様へ理解を深めていただけるよう「合理的配慮とユニバーサルマナー講座」を実施いたしました。国際水準の人権意識を醸成し、真の国際親善文化観光都市として、協働社会の実現を目指してまいります。
議会全員協議会においても説明させていただきましたが、今月5日に「軽井沢町の地域医療体制強化に関する連携協定」を締結いたしました。
この協定により、それぞれが持つ資源を有効に活用し、軽井沢町の安定的な医療体制の確保と地域ニーズに応じた保健医療施策を推進してまいります。
以上、今年の主な施策を申し上げさせていただきました。
次に、9月補正予算で承認されました、軽井沢駅3階、南北自由通路の防滑処理ですが、機能性・耐久性・美観に配慮し施工を完了することができました。
庁舎改築周辺整備事業における整備方法(ABC案)につきまして、住民との合意形成のプロセスを何よりも重要視し、住民の声を最大限に聴くことができるよう配慮するとともに、各案のメリット・デメリットを比較し、本事業を推進していくにあたり何を大切にするべきかを熟考した結果、最終判断としてB案(一体化案)を選択し、新庁舎と公民館機能拡充施設を一体の建物として検討していくことといたしました。
この決定を踏まえて、来年3月中に策定を予定している基本計画について、引き続き住民の意見をしっかり反映した計画となるよう検討を進めてまいります。
なお、12月22日には、公民館機能拡充施設の規模・機能を掘り下げて検討する「おしゃべり会」の実施を予定しておりますので、より多くの住民の皆様にご参加をいただければと思います。
来年1月11日に中央公民館において、20歳を迎える164人を対象に「二十歳の集い」の式典を執り行います。
議員の皆様におかれましては、議長のみご臨席を賜るかたちでの開催となりますが、皆様もともにお祝いいただけたらと存じます。
年末年始にかけまして、消防団による特別警戒パトロールを実施します。出発式を12月26日に行い、火災予防や事件防止の啓発に努め、年末年始を安全に過ごしていただきたいと思います。
また、令和7年1月13日には、軽井沢町消防出初式を例年行っていた中央公民館から新たに会場を大賀ホールに移し執り行います。その後、軽井沢駅北側の本通りにおいて分列行進を実施します。町内消防人が一同に会し、災害に備え軽井沢町の防災体制の強化を図ります。
軽井沢の本格的な冬を迎え、寒い時期が続きますが、議員各位をはじめ住民の皆様が輝かしい新年を迎えられますことを祈念いたしまして、閉会のあいさつといたします。
今年も1年間、大変お疲れ様でした。