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Welcom to Town of Karuizawa

コロナ禍を乗り越える(令和3年1月1日)

2021年1月1日 登録

 皆様方には新型コロナウイルスの感染予防や経済対策で大変厳しい状況の中、町諸施策へのご理解とご協力を下さり、心より感謝申し上げます。収束にはまだまだ時間がかかりますが、引き続き感染防止に努めていただきますようにお願いいたします。

予期しない災禍の襲来

 昨年の話題は何と言っても新型コロナウイルスではないでしょうか。感染は瞬く間に世界中に広がり、今もって収束の気配がありません。およそ100年前の疫病スペイン風邪も、多くの犠牲者が出たとされていますが、それを経験している人はほとんどいません。今生きる人々にとっても、初めての経験です。

 私が新型コロナウイルスを意識し始めたのは、昨年の2月中旬で、幹部職員に、町として不要不急の出張や会合への参加自粛を相談したところから始まります。その頃の国内感染者数は大型クルーズ船、乗船者の218人を入れても259人(2月14日現在)と僅かでした。町内ではカーリング日本選手権大会が開催され、賑わいを見せていた頃です。マスク着用や3密回避など、今では当たり前になっている感染防止策は講じられず、危機感も少ない状態でした。それが、あれよあれよという間に、人の移動もできない状況になっていきました。観光を主産業とする軽井沢町にとって、人の移動制限がこれほどまでに大きな心理的、経済的打撃になるとは考えも及ばず、この先どうなってしまうのかと、不安の日々でした。

 同様に、こうした人々の不安が、感染者や医療従事者への偏見や誹謗中傷につながっていったものと思われます。人間とは弱い存在であると、つくづく感じさせる事柄ですが、こうした行為は、けして許されるものではありません。

人類の歴史は疫病との闘い

 現在はワクチン処方や治療薬開発が待たれるところですが、このコロナ禍を乗り越えても、また次の疫病が私たちを襲ってくることでしょう。結核やコレラ、ペスト、エボラ出血熱など、今まで人類が出会った病原菌の数より、未知の病原数の方がはるかに多いと言われています。人類の歴史は疫病との闘いでもありました。コロナ禍を乗り越えても、次への備えが求められます。

 さて、新型コロナウイルスが最初に発見された中国武漢市の都市封鎖が大変ショッキングな話題となりました。都市封鎖など、小説や映画の世界であって、現実に起こるなど、考えも及びません。私は巣ごもり時間を読書に充てて、いくつかの関連図書を読みました。封鎖された武漢市での生活の様子をつづった、中国人作家方方(ファンファン)の『武漢日記』(河出書房新社)には、そこに生きる人々の苦悩が描かれています。また、A・カミュ著の『ペスト』(新潮文庫)も、世界的ベストセラーとして長く読み継がれてきましたが、初めて手にしました。疫病の恐怖におののき、閉ざされた都市に生きる人々の姿が描かれています。まさに武漢市での都市封鎖、そして、それを記録した『武漢日記』を先取りしたようなストーリーです。

社会を強化する機会に

 コロナ禍以前のグローバル化した社会では、国境の壁は低く、多くの人々が行き交っていました。また、都市経営でも経済の世界においても、効率性を追求し、高密度な社会を形成してきました。福祉分野では、心の触れ合いを重視する対面での交流を進めてきましたが、コロナ禍は、こうした私たちが今まで築いてきた、価値観や社会性を根底から揺るがしています。ワクチンが普及しても、人と人、生活や仕事場の在り方、大都市と地域の関係は間違いなく変わっていくものと思われます。すでに、軽井沢町においては、首都圏を離脱し移住された方々が目立ちます。また、テレワークにも拍車がかかっています。価値観や生活の在り方が変わろうとしています。

 コロナ禍は私たちを襲う脅威ですが、避けて通れないのであれば、逆手にとって、社会を強化する機会にしてはどうでしょうか。先に述べた、人と人、生活や仕事場の在り方、大都市と地域の関係を真剣に洗いなおす機会にしたいものです。特別な機会でもなければ、社会を大きく変えることなどできませんので、その意味からは、千載一遇のチャンスととらえることができるように思います。

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