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令和2年9月1日 第698号

【問い合わせ】 住民課 交通政策係

       45-8540

「RUIZAちゃん」

「もシカっち」

消費者問題・特殊詐欺 Q

A

こんにちは、RUIZAです。昨年は台風により県内にも甚大な被害が出てしまったよね。今年は台風や豪
雨など、大きな被害が出なければいいなと心から思うよ。
そうだね、今年はすでにコロナ禍で大変な時期だからこそ、自然災害がない一年であってほしいね。
そんな中、自然災害が増加する季節になると、無料で家の状態を点検しますという口実から不要な工事
を行う、点検商法という悪質な商法が急増するんだ。その手口を見てみよう。

【事 例】

ある日、Aさん宅に無料で家の点検を行っているという業者が訪問してきた。Aさんは

特に点検は必要ないことを業者に伝えたが、無料であることや、もし修理をするなら大

雨等で家に被害が出る前に行った方がいいとしつこく迫られ、しぶしぶ承諾した。その

後、点検を終えた業者からスマートフォンで撮影した画像を見せられ、屋根材に亀裂が

入っている部分があり、大雨が降ればそこから雨水が侵入して湿気が家全体にまわり、

柱や梁にも悪影響が出るので一刻も早く修理したほうがいいと言われた。屋根の一部

を修理するだけで家全体を守れるならと考えたAさんは、その場で点検業者と契約を交

わした。その後、Aさんが冷静になって地元の業者に相談したところ、屋根材に亀裂が

入っているという事実はなく、また工事費も法外な値段であることが判明した。

~自然災害の季節に急増する点検商法に注意!編~

付けこむ隙を

与えないことが

ポイントだよ!

【問い合わせ】 住民課 住民係    45-8540

       東信消費生活センター 0268-27-8517

【点検商法の対策ポイント】

火災保険が適用できますといって勧誘してくるケースもありますが、老朽化によ
るものはほぼ保険の対象外です。保険に関する疑問点は保険会社に相談し、点検
業者の言葉だけで判断しないようにしましょう。

一度契約してしまうと次々に不具合が見つかったと言われ、追加の修理を行うよ
うに指示されることがあります。言われるがまま契約を重ねないよう、冷静に判
断するようにし、必要ないときは毅然とした態度で断りましょう。

この事例ではAさんが冷静になって信頼できる業者さんに相談しているけれど、これは素晴らしい判断
なんだ。自分だけで考えてもその契約内容が正しいものなのかどうかは分からないからね。
なるほど!たしかに、どんな消費者問題や特殊詐欺でも、一人で悩まず相談するというのは被害を防ぐ
一番の有効な手段だもんね。
このような訪問による契約であれば、契約から8日以内であればクーリングオフで契約を解除すること
も可能なんだ。だから、一度契約書を取り交わしても考え直す時間はあるということだね。
ここ数年、悪質業者は写真や動画を用いた巧みな勧誘をしてくる傾向が一層強まっているんだ。だけ
ど、不安な気持ちに負けないで冷静さを保つことが大切だよ!
事例でも屋根に亀裂がなかったように、悪質な業者はニセモノの写真をあたかも今撮影したように装う
こともあるみたいだね。もシカっちが言うように、冷静になって考え直すということはとても大切なこ
とだね。
たとえ無料ということであっても、最初の時点で必要がないと思ったら毅然とし
た態度で断ることも必要だよ。そうした勇気が被害を食い止めるんだ。被害に
遭って悲しい思いをする前に、一時の勇気を持つことが大切だということを思い
出してみてね!