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Welcom to Town of Karuizawa

軽井沢 未来への種まきを(平成29年1月1日)

2017年1月1日 登録

軽井沢 未来への種まきを

 軽井沢の名前は全国津々浦々まで知られています。そして、全国の人々が“カルイザワ”と聞いて描くイメージは、“緑豊かな中に閑静な別荘地が広がっている”、ではないでしょうか。これが「軽井沢ブランド」です。

 

 作物は種をまかなければ芽が出ません。芽が出なければ収穫もないわけです。これを軽井沢町に置き換えてみたいと思います。軽井沢町の種まきは別荘地として発展してきた100年余の過程であり、収穫は、現在私たちの生活の糧となっている830万人来軽者の消費する果実(税収入・観光収入)であると考えます。

軽井沢の種まき期

 それでは、長野県北佐久郡の小さな町が、なぜこんなに有名になったのでしょうか。その答えは、100年余に及ぶ別荘地の歴史にあります。東京でも外国人を見るのが珍しかった時代に、軽井沢の夏には1,000人以上の外国人が滞在し、さながら日本の中の西洋であったわけです。作家の堀辰雄もそんな異国情緒に魅せられて来軽したと、以前に堀夫人の多恵子さんからお聞きしました。そして皇室の滞在を始め、財政界、文化などの社会に影響力のある人々が軽井沢を舞台に活動しました。文字一つをとっても、日本を代表するおびただしい数の文学者が訪れています。なかでも、大正12年に軽井沢の別荘で死去した有島武郎はその亡くなりかたもあって、1週間毎日、新聞報道されました。皮肉にも当時の大スター作家の死去の場所として、軽井沢が全国に知れ渡ったとも聞いています。御成婚前の皇太子殿下(現天皇陛下)と美智子様(現皇后陛下)とのテニスコートでの出会い、昭和39年のオリンピック東京大会の総合馬術競技大会、昭和47年には田中角栄首相とキッシンジャー米国大統領補佐官の対談、近年ではジョン・レノンの滞在など、軽井沢を舞台に数えきれない物語が生まれました。こうした軽井沢の歴史は、一地方の歴史を超える日本の歴史でもあったのです。それら一つひとつが報じられて、国民の脳裏に“カルイザワ”の名が刻み込まれていったのです。

「知られなければ選ばれない」-知名度という大きな財産

  私たちがスーパーでシャンプーを買うとします。商品棚にテレビで宣伝しているシャンプーと、隣にまったく知らないシャンプーが並んでいれば、ほとんどの人は知っているシャンプーに手を伸ばすはずです。そうです、人は知らないものは選ばないのです。観光も同様に、名前も知らない何があるかもわからない場所に人は訪れようとはしないのです。パリ、ローマ、ニューヨークと言えば、世界中の人々は都市名を知っていると同時に都市イメージを描けます。そして、そこを選んで訪問しているのです。

 知られているか知られていないかは大きな曲がり角です。軽井沢が知られて選ばれている所以(ゆえん)です。そうです、軽井沢の知名度は私たちの最も重要な財産なのです。

そして収穫期へ

 現在の830万人の来軽者、15,000軒余の別荘、そのすべてに知名度が影響しています。「有名な軽井沢に観光に行く」、「有名な軽井沢に別荘を持つ」、それら顧客が落とす果実によって軽井沢町の財政が潤い、町民の生計が成り立っているのです。100年余の間にまかれてきた種が芽を出し実り、私たちの生活を支えてくれているのです。

さらなる次の種まきを

 では、このまま収穫だけに専念していれば良いのでしょうか。それは違うと思います。これからも継続して収穫するには、次の種まきをしなければなりません。種まきとは、軽井沢町から国内外に価値ある情報を出し続けるということです。現在の観光収入の収穫だけに安住していると、数十年後には、「昔は軽井沢という有名な別荘地があったそうだ」となりかねません。知名度がありながらも、努力を惜しんだために忘れられていった都市は国内外に少なからずあるからです。

 私の考える町の問題点ですが、100年余に繰り広げられてきた歴史の多くは、土地の魅力が引き寄せたとは言っても偶然の産物です。都市プランナーや地域リーダーが、将来の観光振興のために種をまいてきたわけではありません。これからも偶然は起こるでしょうが、それを持っているだけでは難しいでしょう。軽井沢を舞台に国内外に価値ある情報を発信していかなければ、このとてつもなく大きな知名度は維持できないのです。この度のサミット誘致活動やG7交通大臣会合の開催は、私たちの出来る一つの種まきでしかありません。これからも、圧倒的な量と質の種まきが求められていることは間違いないでしょう。

 

 

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