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私たちの歩んできた道は正しかったのか(平成28年1月1日)

2016年1月1日 登録

私たちの歩んできた道は正しかったのか

 日本社会は、より効率的に、より速く、より多く、より便利に、の一辺倒でまっしぐらに歩んできました。その結果、今日の繁栄を勝ち取り、生活の利便性が高まるとともに多くのモノを手に入れることが出来ました。これは喜ぶべきことであり、先人たちの努力の結晶であるわけです。

 しかし、一方で、家には入らないくらいのモノが溢れ、会食等ではたくさんの食べ物を残飯として廃棄しています。また、気の遠くなるような長い時間によってつくられた石油などの資源を一夜で使い尽くし、その上に私たちの豊かな生活が成り立っています。

自己中心的な考えから抜け出る

 「モノ」だけではありません。東日本大震災では、世界中から称賛された助け合いの精神は、私たちの日常に生きているでしょうか。自分だけ良ければ、とした考え方に冒されてはいないでしょうか。子どものいじめ問題などにも、その影響が出ているように感じます。私は、現在の日本社会は他人の痛みを自分の痛みとして感じ取る力が弱まっているのではと危惧しています。

 日本を指して、自分のことしか考えない子ども社会であるという本が発刊されているくらいです。

 そして自己責任です。自己責任という言葉が死語になりつつあるのでは、と感じるくらい責任を他者に押しつけている場面を多く見受けます。世の中に起こる問題すべて他人のせいと言わんばかりに声高に主張する姿を見ると、そこに市民としての義務の精神を感じ取ることはできません。教育現場もしかりです。どこかの学校で話題になった、「かけっこを手をつないでゴールする」的な考えが横行しますと、子どもたちの中に養わなければならない、「健全な競い」や「たくましい精神」という成長を奪いかねません。無菌室で育った子どもたちのいく末は、ここで言うまでもないことでしょう。

 すべての事柄は表裏一体であり利害得失は同じということもありますが、修正を求められていることは間違いないものと思います。

ゆっくりゆったり手間ひまかける

  私たちは、スピード、効率、利便性のあくなき追及で、その先に求めていた幸福をつかめたのでしょうか。「幸せの青い鳥」を見つけることはできたのでしょうか。何か違う、とお思いの方は少なからずいらっしゃるものと思われます。

 では、どうすれば、です。答えは一つではないでしょうが、その一つとして、スピードや効率は尊重しつつも、それらにすべてを委ねないことでしょう。ゆっくりゆったり、手間ひまをかけてはいかがでしょうか。

 「手塩にかける」という言葉があります。手塩にかけるとは、手をかけてしっかり育てることを言います。それによって、強い愛情が芽生えてきます。わが子と他人の子との可愛さの違いは、そこにかけた時間や労力に比例すると考えます。血のつながり以上に、手をかけた苦労が反映される、いわば、育ての親の重みであると思います。考えてみて下さい、産み落としたわが子といえども、何もしないうちに大きくなった、では愛情が十分に乗り移るでしょうか。私は否であると思います。私たちは、子育ての世界にも効率やスピードを持ち込んでいないでしょうか。かけるべき時にじっくり手をかける、手遅れにならないうちにしたいものです。他にも、街の清掃や植樹などの作業、家族のための料理づくりなども、自分が関わった分だけ満足感を味わえるはずです。煩わしい、面倒くさいと、何も行動しない人の先にあるのは喜びのない寂しい世界かもしれません。 

スローライフ、スローフードなど 

 自然界も人間の体も治癒能力を持ち合わせています。異常気象が起これば軌道修正し、傷ついた体は自身の体内が復元しようとします。同様に世界各地では、こうした効率やスピードの世界で疲れた心身を癒すべく、スローライフやスローフードなどの運動が始まっています。現代社会のストレスから、人間性を取り戻す、いわば「人間復興」の胎動ではないかと思います。ゆったりとした空間に身を置き、ゆっくり家族や友と語らう、そこに本来の人間としての生き方があるものと思います。

 スピードや効率の追求はモノの生産性や物流の世界であり、私たちの日常生活には、ゆっくり、ゆったり、をもっと取り入れていくべきであると考えます。 

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