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Welcom to Town of Karuizawa

ブータン王国(平成24年1月1日)

2012年1月1日 登録

幸福立国ブータン

 昨年の暮、ブータン王国のワンチュク国王御夫妻が日本を訪れて話題になりました。数日のご滞在でしたが、特に福島県の原発被災者をお見舞いされ、温かいお言葉をかけられたニュースは広く報道されました。

 ブータンはインドと中国に挟まれた人口70万人の面積はおよそ九州くらいの小さな国です。国王夫妻だけでなく、国民の風貌は言葉を交わさないかぎり、日本人と見分けがつかないくらい似ていますし、男性用の「ゴ」と呼ばれるきものに似た民族衣装は、一時代前の日本と見間違うくらいです。このアジアの小国ブータンが世界的に注目をされていることがあります。それは国民総幸福量という尺度です。世界では国の力や国民の豊かさの指標として国民総所得で表しますが、ブータンでは国民総幸福量(GNH)で表します。国民をいかに幸せにするかの追求が国家最大の目的であり、結果、ブータン国民の97パーセントが幸福であると感じています。しかし、物質的には日本と比較できないくらい恵まれていません。

ゆるやかな変化を選択

 ブータンは1970年まで鎖国政策をとってきました。地球最後の秘境といわれるブータンは隣国が植民地化される中でも独立を貫き、独自の伝統と文化を築いてきました。公式の場での民族衣装着用の義務化や、すべての建物を伝統的建築様式とするように法で定めています。また、自然保護は徹底しており、国土面積の森林割合を60パーセント以上、登山永久禁止条例(ブータンの山岳の多くが未踏処女峰)、一部の村では絶滅危惧種オグロヅル飛来の安全のために電線を引かず、電気のない生活を選択するなどです。しかし、近代化を否定しているわけではありません。国営空港もありますし、太陽光発電や携帯電話も普及しています。自国の伝統や文化を失わずに新しい時代を受け入れる、変化の速度をコントロールしているのです。観光客数さえも制限しています。

ブータンから学ぶ

 日本を知るブータン研究所長カルマ・ウラ氏は、「日本は戦後の短期間で経済的発展の目標を達成し、世界の頂点に立った。しかし、個人の充足感や自然、人間関係を失い、これらを犠牲にして発展してきた」(『21世紀仏教への旅』)と指摘しています。氏の指摘は自殺者3万人、凶悪な犯罪が多発している日本の現状からも的を射ています。ちなみにブータンに自殺者はいません。20世紀は豊かさイコール幸福でしたが、21世紀は豊かさイコール幸福とは言えなくなりました。限りないエネルギー消費や物質文明は地球規模の環境問題を引き起こし、人や地域の連帯をも破壊し人々の心に大きな穴を開けてしまいました。

 ワンチュク国王の日本の国会での演説「名誉を守り、個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、自己よりも公益を高く位置づける強い気持ち…」この他者理解が、ブータンの幸福の原点であると感じました。アジアの小国ブータン人の生き方に、人間としての生き方や幸福とは何か、が隠されているように思えてなりません。

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