岩手県大槌町への復興支援 平成26年1月1日

 東日本大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災地の一日も早い復興を願っています。

大槌町を支援

 町では有効な復興支援につなげるために、被災地と支援側との顔の見える関係づくりが重要と考え、昨年6月から岩手県大槌町に絞って支援を進めています。大槌町は宮城県女川町に次ぎ人口面で2番目に大きな被害を受けた町です。被災前の人口は1万6千人余でしたが、現在は1万2千人余と大幅に減ってきています。津波によって、1千2百人余の住民が死亡および行方不明となり、また、漁業を中心とした産業の壊滅等により、その後も人口流失に歯止めがかからない状態が続いています。

 大槌町支援は、軽井沢町社会福祉協議会を主に、小中学校や個人、そして団体や企業の皆様の力をお借りして進めています。

「被災者に涙することではない…」

 昨年11月26日から2泊3日で、大槌町復興支援訪問バスツアーを実施しました。第6回目のバスツアーですが、今回は、瓦礫片づけなどのボランティア作業ではなく、現地の方々との交流が目的でした。

 30名参加の今回のツアーの特徴は、3小学校の児童代表7名が参加したことです。事前の児童生徒たちによる復興支援会議で、「現地を自分の目で見たい」、との意向が実現した形となりました。

 現地では、(一社)おらが大槌夢広場の臼沢さんという29歳の青年に説明していただきました。町長始め多くの職員が津波に遭い、瓦礫となった旧大槌町役場庁舎前での黙とうから始まり、すべてが破壊された町の様子を歩いて確かめました。

 臼沢さんは説明の冒頭で、「私が皆さんに一番お願したいことは、命を失った被災者に涙することでも、大槌でお金を落としてくれることでもありません。軽井沢に帰ったら、大切な家族や知人に対して、温かい言葉をかけてください。」と話しました。臼沢さんご自身が津波によって大切な人を失い、もう会うことも話すこともできない無念さがにじみ出た言葉でした。また、震災から1,000日が経過する現在も、大槌町では約2,100世帯、4,300人の人たちが仮設住宅で不自由な生活をしていますが、臼沢さんは仮設住宅で暮らした体験を「家族が一緒に暮らすという、忘れていた体験ができた。」と語りました。人は不自由な身になってこそ、人の心の温かさがわかる、失ってこそ、失ったものの大切さがわかる、と言われます。臼沢さんの何気ない言葉は、日本の社会への警鐘でもあるように感じました。

 私たちは忘れない

 時を追って大槌町の状況も変わっていきます。その変化に応じて、支援策を講じなければなりませんが、まず、継続して支援していきたいと考えています。被災者の皆さんが恐れることは、震災が風化して国民に忘れ去られることです。

 そのためにも、先のバスツアーのように、現地を訪れることです。忘れられていないという確認にもなりますし、交流によっての元気づけや経済的復興にも役立ちます。町の区長会等でも積極的に被災地への研修などを行っていただいていますので、さらに広く多くの皆さまに足を向けていただければと思います。

 絆とは   

 「自分の心の寂しさや、物質的な困窮を救ってもらうために必要な関係ではない。むしろ絆とは自分の周囲の人たちの、悪い運命をも引き受ける覚悟をすることなのである。」とは、作家曽野綾子さんの言葉です。東日本大震災以降、私たちは絆という言葉を多くの場面で使っていますが、この曽野さんの言葉を重く受け止めて、大槌町の方たちの心に寄り添っていきたいと思います。

 町では、職員の不足や産業復興のお手伝いをすべく、碇川大槌町長他と協議して、復興支援に努めてまいります。

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