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平成31年3月1日 第680号
防災行政無線で放送された内容を無料で聞けます
0800-800-1325
東日本大震災から8年目を迎える大槌町
大槌町では、引き続き復興事業が進められており、環境の整備をするとともに、誰もが安心して暮ら
せるまちづくりを目指しています。面整備事業もいよいよ最終段階を迎え、防災集団移転促進事業およ
び土地区画整理事業など住まいに関するハード事業は九割以上が完成しており、平成31年度中に全てが
完成する予定です。
震災により被災した、ふれあいセンターや町立図書館等の機能を集約した「大槌町文化交流セン
ターおしゃっち」が完成し、昨年の6月10日にオープンしました。文化発信の拠点、町民交流、震災
伝承の場として利用されており、さまざまなイベントなども開催され、町内外を問わず多くの方々が
利用し、賑わいを見せています。
交通網の整備についてですが、1月12日に三陸沿岸道路の大槌ICから山田南ICまでの約8キロメー
トルの区間が開通し、宮古市から大槌町までの約35キロメートルが結ばれました。このことにより、交通
時間が短縮され物流機能が向上するほか、観光振興、災害時や緊急輸送の道路として地域の大きな力
となることと思います。
また、震災により不通となっている三陸鉄道山田線の宮古―釜石間が3月23日に復旧します。これ
に併せて、被災した大槌駅舎が建て直され、2月1日に落成となりました。大槌湾内に浮かぶ蓬
ほうらい
萊島
じま
が
NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった島の一つであることから、ひょうたん島を
イメージしたデザインが採用されており、親しみやすい駅舎となっています。
整備事業は、まもなく終了を迎えることとなりますが、被災された皆さんの心のケアやコミュニティ
の再生など、継続して取り組まなければならないことは、まだまだたくさんあります。しかし、住民の
方々のひた向きさや明るさを見ていると、きっと乗り越えられるだろうと思います。
大槌町での一年間は、災害復興事業に携われたことや慣れない地域での暮らし、多くの人との出会い
など、とても貴重な経験をさせていただきました。この経験を今後に活かしていければと思います。
大槌町の一日でも早い復興を願っています。
大槌町復興局 復興推進課 統括管理班 関 勝之
髙橋 巧平
大槌町文化交流センターおしゃっち
大槌駅
現在の大槌町