= 14 =

平成30年6月1日 第671号

【問い合わせ】 環境課 野生鳥獣対策係 45-8556

 国道18号線より北側、旧軽井沢から千ケ滝西区に至る地域に、一つの

群れ(K群)が生息しています。K群は、離山を中心とした旧軽井沢、

中軽井沢を含む住宅地に出没し、家屋侵入、ベランダ等への糞尿、家庭

菜園の被害が多発していましたが、追い払い等の成果により、現在は住

宅地・商業地への出没は激減しています。ただし、追い払いの目標地点

(町北側国有林)の途中にある、星野、鶴溜、千ケ滝地区等の住民の居

住地域には、依然として出没しています。

 町では、鳥獣対策員2名とサル追い職員5名が、連日、4名体制で、朝6時半から日没頃まで追い払いを実施し

ています。

 また、環境省の許可を得て捕獲を実施しています。K群は以前、100頭前後いましたが、現在は約20頭弱まで

減少しています。捕獲によるストレスから群れが分裂し、被害が拡大しないよう、群れの中の優劣にも配慮しなが

ら、慎重に捕獲を進めています。

 住民の皆さんには、町北側国有林へ生息区域を移動させるため、「サルに餌を与えない」「屋外に食べ物を保管し

ない」「野鳥の餌台は適量を与え、サルが来たら直ちに片付ける」「サルはドアも自ら開けるので、見かけたら戸締

りを徹底する」等のご協力をお願いします。

● 

ニホンザル 

 イノシシは、町内全域に生息してお

り、出没、掘り起こしの情報は特に国道

18号線より北側に多く、旧軽井沢、新軽

井沢等の住宅地・商業地域や湯川ふるさ

と公園等、人の多い地域に何度も出没しました。

 イノシシは、大人オスは単独で暮らし、それ以外の大人メス等は家族

でのグループや若齢グループといった複数の群れで生活しています。

 地中の植物の根や、昆虫、ミミズを採食するため、庭の苔、芝、植

木を掘り起こす被害が多発しており、町への通報内容の大部分を占め

ています。

 イノシシは、1歳から2歳で繁殖能力を獲得し、毎年5頭から6頭を

出産するため、ニホンジカ同様に増えやすい動物です。このため、対策

として「獲ること」「被害防除」の2点が重要となります。

 町では、猟友会に委託し、檻や罠による有害駆除を実施しています。昨年度の捕獲頭数は156頭で、過去最多

だった一昨年度と同様、多数捕獲しました。なお、檻や罠を設置している場所には、捕獲を記述した看板を設置し

ていますので、見かけたら近寄らないでください。

 イノシシを目撃したら、むやみに近寄らないで、速やかにその場を離れてください。また、庭の花壇や家庭菜園を守

るためには、防除ネットを被せる、防除柵で畑や敷地を囲うような対策が重要です。皆さんのご協力をお願いします。

● 

イノシシ 

 長野県内各地で分布域、生息数が増えています。群れで生活し、集団

で植物を採食するので、森林生態系に多大な影響を与えます。

 町内でも出没が増えており、農作物被害、庭の植木被害の情報も寄せ

られています。また、軽井沢バイパス、国道18号線では、交通事故も報

告されています。

 近年は、国有林に面した別荘地周辺の山林で、冬から春にかけてニホ

ンジカに樹皮を採食された跡が顕著な地域も確認されています。

 町では、猟友会に委託し、有害駆除を進めています。

 繁殖力が高く、2歳で出産し、毎年1頭を産む、増えやすい動物であるため「獲ること」が重要な対策です。

 捕獲頭数は年々増加し、昨年度は過去最高の611頭で、猟友会員の方々の努力により捕獲を進めています。

 家庭菜園を含む農作物被害については、防除柵の設置を推奨しており、町では被害防除柵の購入にあたって、電

気柵設置費用の補助を実施しています。詳しくは、問い合わせてください。

● 

ニホンジカ 

【問い合わせ】 環境課 野生鳥獣対策係 45-8556