= 17 =
平成28年8月1日 第649号
こまめに水分を補給して
熱中症を予防しましょう
夏は外に出る機会も多くなり、様々な感染症や皮膚トラブルを起こすリスクが高くなる季節です。夏に注意
して頂きたい感染症や皮膚トラブルについて知っていただき、適切な対処法を身につけましょう。
●
夏の感染症について
ウイルスは種類によって繁殖しやすい環境が違うので、季節によって流行する病気が異なります。いわゆる
「夏かぜ」の代表的なものは、ヘルパンギ―ナ、手足口病、プール熱などがあります。夏かぜは冬のかぜと違っ
て咳や鼻水などの症状がないまま、ぽっと熱が出ることが多いです。熱だけでおさまってしまうこともあります
が、口内炎ができたり、下痢をしたり、発疹が出ることもよくあります。
ほとんどのウイルス性の感染症は、特効薬はなく、症状に対する治療が一般的です。感染したら治るのを待つ
しかありません。熱がある時は適切にクーラーや解熱剤を使用したり、口内炎がある時は冷たいものや柔らかい
ものでのどにしみないものを少しずつ与えてください。下痢などの症状がある時は、軟らかいお粥やうどんなど
を中心にし、冷たい飲み物などは控えましょう。
また、脱水症を予防するために、水分をこまめにとりましょう。熱がある時や汗をたくさんかいた時はイオン
飲料等も良いですが、糖分も含まれているため元気な時は不要です。麦茶などで適切に水分補給をしましょう。
夏は、気温や湿度も高く、様々な皮膚トラブルをおこす可能性があります。
発疹や皮膚トラブルのある時は放置せず、小児科や皮膚科へ相談しましょう。
【問い合わせ】 保健センター 45-8549
子どもの夏の感染症に注意しましょう!
気になる発疹チェック!
感染症名
病気の説明と症状
感染経路
咽
いんとう
頭結
けつまくねつ
膜熱
(プール熱)
のどが赤く腫れて、扁桃腺の表面に白いプツプツし
た発疹ができ、高熱が4~5日続きます。
感染力が非常に強い感染症です。
・咳、くしゃみ
・目やにがついたタオルを
共有することによる 等
手
てあし
足口
くちびょう
病
水泡性の発疹が口の中、のど、手足などに出ます。
発熱は軽度で1~2日で下がります。口内炎がひど
く、食事ができないことがあります。
・咳、くしゃみ
・タオルの共有 等
ヘルパンギ―ナ
突然の高熱が1~3日続き、のどに水泡性の発疹や
潰瘍ができます。のどの痛みがひどく、食事や飲水
ができないことがあります。
・咳、くしゃみ
・タオルの共有 等
溶
ようれん
連菌
きん
感
かんせんしょう
染症
※夏に限った病気ではありま
せんが、長野県内でも報告数
が多い感染症です。
溶血性連鎖球菌という細菌がのどに感染しておこり
ます。突然の発熱、のどの痛み、体や手足に細かい
発疹が出ます。3~4日すると舌がいちごのように
ぶつぶつと目立ち、口角が荒れるのも特徴です。
・咳、くしゃみ 等
顔
両ほほに赤い発疹
◦
りんご病
赤いプツプツした発疹
◦
水ぼうそうなど
口
水泡
◦
手足口病
◦
ヘルパンギ―ナ
◦
プール熱
◦
はしか(白い斑点)など
舌にできたプツプツ
◦
溶連菌感染症 など
全 身
赤いプツプツした発疹
◦
麻しん、風しん
◦
水ぼうそう など
光沢がある水泡
◦
水いぼ など
盛り上がった発疹
◦
じんましん など
膿をもった水泡
◦
とびひ など
関節部など
カサカサした湿疹
◦
アトピー性皮膚炎 など
赤いプツプツした発疹
◦
あせも など