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平成28年7月1日 第648号

行政放送「広報かるいざわ」放送中

姉妹都市ウィスラー市長から保健休養地130周年を記念し

メッセージが届きました

 軽井沢町保健休養地130周年、おめでとうございます。
 カナダ国ウィスラー市を代表しましてお祝いを申し上げます。
 130年前、カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー
が軽井沢を訪れ、穏やかな気候と景観に感銘を受け、家族や友人に紹介
し、その夏御地を再び訪れました。これが、避暑地・軽井沢の歴史の始
まりでした。
 それ以来、軽井沢は活気ある町として成長を遂げると同時に、環境を
保全し、訪問者をもてなし、文化的根源を涵養する多様性にあふれたコ
ミュニティーを形成してこられました。
 そして17年前、1999年3月の強い風が吹く日に、ウィスラーと軽井

沢は姉妹都市となりました。カナダと軽井沢は特別な関係を築くように、ずっと運命づけられていたよ
うです。
 国内で最も人気のあるリゾート地の一つであり、豊かな美しい自然に恵まれ、ゴルフやスキーなど様々
なレクリエーションを楽しむことができ、そしてオリンピックを開催するなど、軽井沢とウィスラーは、
共通する特徴を持っています。
 ウィスラーは現在、特別な発展期にあり、文化やレクリエーション、教育そして経済を主導としたツー
リズムを増加させていくよう取り組んでおりますが、観光業を基盤とする夏のリゾートとして成長してい
る軽井沢から多くを学ぶことができます。
 長年に渡り、ウィスラー市長と軽井沢町長はそれぞれの市町を代表し相互に訪れ、双方の国が持つ伝統
や歴史、言語、地理に対する理解を深めてきました。2013年には軽井沢町町制施行90周年をお祝いする
ため軽井沢を訪問する特別な機会をいただき、町の重要な式典に参加し、リゾートとして軽井沢が成功し
てきた様々な側面を理解することができたなど、忘れられない出来事となりました。軽井沢での祝祭に参
加させていただき、その2年後の2015年に行ったウィスラー市市制施行40周年行事の良い参考とさせてい
ただきました。
 姉妹都市関係によって日本を一層理解することができ、ウィスラーを訪れる日本人客へのサービス向上
の一助となっています。また、増加傾向にある一時的または恒久的ウィスラー在住日本人市民にとっても
姉妹都市関係は重要です。
 学生交換交流では、双方の生徒が市町を代表する大使として相手方の文化に触れるなど貴重な経験を
しています。2015年10月に軽井沢を訪れたウィスラーの生徒たちは日本文化を学び、初めて訪れる場所
を歩く機会を大変楽しんだり、地域の様々な料理を味わったり、茶道を体験したり、箏の弾き方を習いま
した。2016年3月にウィスラーを訪れた軽井沢の生徒たちは、スキーやジップライン等を楽しんだり、
ウィスラー博物館を訪れカナダ文化の理解を深めました。この事業で最も重要なことは、地球の反対側に
ある似通ったタイプの街で暮らす同年代の生徒同士が繋がりを持つことです。成長の段階において重要な
時期に築いたこうした関係を維持し、その先何年にも渡って交流を深め続けてほしいと願っています。
我々コミュニティーの将来のリーダーであるこれらの若い市民が、お互いに定期的な連絡を取り合うこと
で、今世紀の理想的な姉妹都市関係を作り上げることができます。
 明日が見えない世界ですが、常に計画を持つことで我々の関係は強固なものになると安心しておりま
す。これまで過去17年間、貴町の歴史の一部となれたことは我々の誇りです。
 改めまして130周年のお祝いを申し上げるとともに、軽井沢町の皆さまのご発展とご繁栄をお祈りして
おります。

ウィスラー市長 ナンシー・ウィルヘルム‐モーデン

ウィスラー市長からのメッセージ