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平成28年6月1日 第647号
4のつく日(4日・14日・24日)は
「シートベルト・チャイルドシート啓発の日」です
豊かな自然と共生する町「軽井沢」では、ツキノワグマの保護と事
故防止の両立を目指しています。平成12年度より実施してきた被害対
策事業によって、ゴミ荒らしなどの被害は着実に減少しています。ま
た10年ほど前までは町中心部(市街地や宅地)でのクマの目撃が40
件を超える年もありましたが、電波発信器によるクマの行動監視や、
ベアドッグ(クマ対策犬)などによる追い払いを続けてきた結果、町
中心部での目撃情報はほとんどなくなりました(グラフ)。別荘地や宅
地にも林が多いため、専門家による被害対策に加えて、町民の
みなさま一人ひとりにお心がけいただくことが最も大切です。
クマの行動にはそれぞれの年や季節で特徴がみられますので、
現場での看板のほか、広報、メール配信サービス、ホームペー
ジ等の情報を積極的に活用していただき、遭遇しないための対
策にお役立てください。
これから夏にかけてはトウモロコシやゴミが狙われやすくな
りますので、クマにあらされないような対策をとっていただけ
ますようお願いいたします。また、効果的な対策を行い、良好
な状況を維持していくためには、早めの状況把握が欠かせませ
ん。クマに関する情報がございましたら、下記連絡先までご提
供ください。
【問い合わせ】 NPO法人ピッキオ 090-3585-9763
アライグマやハクビシンは、もともと日本に生息していない外来生物
です。特に、アライグマは特定外来生物に指定されていて、輸入・飼育
および販売・運搬(移動)
・野外へ放つ等が法律により禁止されています。
アライグマ、ハクビシンともに、軽井沢では家屋侵入被害が多く、別
荘など人気のない家屋の天井裏に住みつきます。住みつくと、大きな
音や糞尿による染みが天井や壁に出てきます。平成27年度の調査で、
他の動物の痕跡があったものを含めると、のべ34件ありました。おも
な通報は、家屋への侵入によるものです。床下や壁に穴や隙間はない
か、通気口は壊れていないか等、日頃からチェックすることで防ぐこ
とができます。また、普段から近隣の廃屋や神社等など、人の出入りの少ない建物にも気をつけて下さい。近年、
別荘の所有者および町民も高齢化がすすみ、自ら家屋のメンテナンスができないケースも出ています。また、家
主が修理を怠り根本的な解決に至らない状況も生じています。特に空き家は、アライグマ、ハクビシンだけでなく、
他の野生動物の温床ともなり、人と野生動物の軋轢を増加させる一因にもなります。農作物などの食害等もあり
ますが、複数の動物が被害を及ぼすことが多いので、1種類だけを想定するのではなく、複数種に対応できるよ
うに、防護ネットを下から上まで隙間なく張る、電気柵の段数を増やす、防護ネットと電気柵を組み合わせて張
るなどの工夫が必要です。自分で罠をかける人もいますが、捕獲許可や狩猟免許がないと違法行為となります。
昨年度の捕獲はハクビシン5頭でした。アライグマは平成14年度から累計で61頭、ハクビシンは平成23年
度からの累計で37頭捕獲しました。ハクビシンの場合は、すでに全県に分布拡大しているため根絶することはで
きませんが、アライグマの場合は、町内においては、早期の対策により、急激な増加を抑制している状態だと考
えられます。アライグマを目撃したり、アライグマによる生態系への被害や人の生活被害の可能性がある場合は、
被害拡大を防ぐためにご連絡ください。 【問い合わせ】 NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ 45-5642
アライグマ
町には豊かな自然があり、たくさんの野生動物が生息
しています。人と野生動物の生活圏が重なっているため、
人とのトラブルが起きています。人の安全を最優先に、
それぞれの種に対して、専門家に委託し、対策を実施し
ております。
今回は、昨年度の状況を中心に報告します。
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ツキノワグマ
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アライグマ・ハクビシン
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野生動物
への
取り組み