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平成28年6月1日 第647号

毎月 5日と20日は「交通安全の日」です

 K群と呼ばれる一群が、国道18号線より北側の地域を徘徊しています。以前

は離山を中心に旧軽から千ヶ滝西区にかけて行動し、家屋侵入・家庭菜園・ベラ

ンダ等の糞尿などの被害が多発しましたが、現在、追い払い等の成果により、離

山を中心とした住宅地商業地への出没はほとんどなくなっています。但し、追い

払いの目標地点(町北側国有林)の途中にある星野・鶴溜・千ヶ滝等の各別荘地

での行動が増えています。

 町では、追い払いを、鳥獣対策員2名とサル追い職員5名が、通年、毎日4名体制で、朝6時半から日没頃ま

で実施しています。また、有害駆除を、環境省に申請して実施しています。サルは群れで行動しており、過度な捕獲、

追い払い等、過剰なストレスを与えると、群れが分裂して被害が拡大するケースが全国から報告されています。

群れは、ボスザル中心ではなく、母系集団で行動しています。そのため、個体間の優劣の関係を見極め、劣位、

若い個体等、群れの成立に影響の低い個体から捕獲するなど、配慮しながら実施しています。

 K群は過去100頭を超えていましたが、現在25前後の頭数となっています。個体数は減少しましたが、近年、

別行動をとりたがる少数グループがいる等、分裂が懸念される不安定な状態が続いており、慎重に進めています。

住民の皆様には被害を避けるため、次のことをお願いします。「屋外にたべものを保管しない」「野鳥の餌台は適

量を与えサルが来たら直ちに片付ける」「サルが来たら戸締りを徹底する」ご協力をお願いします。

ニホンザル 

 イノシシは、大人オスは単独で暮らし、それ以外の大人メス等は家族グループ

や若齢グループ等、複数の群れで生活しています。地中の植物の根や、昆虫、ミ

ミズなど採食するため、庭の花壇、植木等を掘り起こす被害が多発しており、町

にはこうした苦情が寄せられています。1から2歳で繁殖能力を獲得し、毎年5

から6頭産むので、ニホンジカと同様に増えやすい動物です。対策の視点として、

「獲ること」、「被害防除」の2点が重要です。

 町の対策として、猟友会に委託し有害駆除を実施しています。例年50から100頭前後捕獲があり、昨年度の

捕獲数は78頭でした。

 皆さんにお願いですが、もし檻、罠を設置していることを記載した看板を見かけたら、近寄らないでください。

庭の花壇、家庭菜園など守るためには、防除ネットを被せる、防除柵で畑や敷地を囲う等の対策が重要です。

 また、日中見かけることもありますが、人を見たら必ず攻撃してくる訳ではなく、大抵の場合逃げていきます。

もしものために、むやみに近づかず、引き返す等を心掛けてください。また、飼い犬をイノシシに襲われた事故

もありました。餌の食べ残しを無くし、小屋の周りを丈夫な柵で囲うことも視野に、ご注意お願いします。

イノシシ 

 全国で分布域、個体数が増加しています。群れで生活し、集団で植物を採食す

るので、森林生態系に重大な影響が危惧されています。

 町では、別荘地周辺での目撃も増えています。農業被害、庭木被害があります。

幹線道路では、交通事故も少なくありません。近年、国有林に面した別荘地周辺

の山林では、冬から春にシカに樹皮を採食された痕が顕著に認められ始めていま

す。町の対策として、猟友会に委託し有害駆除を進めています。捕獲頭数は、年々増加し、平成26年度、27年

度には300頭前後に及んでいます。

 平成24年度から引き続き、昨年度もNPO法人あーすわーむに委託し、冬季に浅間山の高地でハンターによる

狙撃を実施し、累計122頭を捕獲しました。死体は回収し、解析した結果、メスの妊娠率はほぼ100%であり、

浅間山で個体数が増加傾向にあること、胃の内容物からは樹皮やササ等が多く検出されており、森林植生への影

響が示唆されました。

 今後も猟友会に協力を頂きながら、町全域での捕獲を推進したいと考えております。なお、家庭菜園を含む農

業被害については、町では被害防除柵の購入にあたって、電気柵などの資金の補助を実施しておりますので問い

合わせてください。(材料費の半額、上限があります。)

ニホンジカ 

【問い合わせ】 観光経済課 農林係 45‐8572